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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1360.金髪碧眼の鬼の本能は、麻薬のよう。ボク、鬼への愛は芽生えなかったの。ボクの意思で、鬼とボクがどうにかなることは、この先ないの。

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金髪碧眼の鬼が、顔を近づけてきたから、ボクは拒否したの。

「ボク、準備をしていないお尻の穴を舐めた舌や口との口づけは、お断りなの。」

近づいてきた金髪碧眼の鬼の顔を見たら、ストンと現実に引き戻されたの。

ボク、快楽に引きずられずに済んだの。

「キミ、童貞と自己申告していた通りの技術だけど、閨の知識はどこで身につけたのかしら?」

金髪碧眼の鬼の腰の動きの単調さと、手順通りさは、童貞と聞けば納得なの。

舐めてほぐす技術は、何百人ほぐしたのかを聞きたいくらいに、テクニシャンだったけども。

「経験はなくても、どうすればいいかは、自然と体が動く。

つまり、本能だろう。」
と金髪碧眼の鬼。

ボクは、絶句したの。

金髪碧眼の鬼は、鬼の特殊能力を性交渉に全振りしたんじゃないかしら?

ボク、早く終わらせようと思うの。

鬼との性行為にハマったら、抜け出せなくなるんじゃないかしら。

麻薬のように。

ぞっとするの。

「キミ、まったりしていないで、動くの。」

金髪碧眼の鬼との性行為は、長引かせてはダメなの。

中毒性があるかもしれないの。

ボクは、金髪碧眼の鬼を急かしたの。

ボクは、快楽に飲まれないように、金髪碧眼の鬼の腰使いに意識を集中したの。

ダメダメなの。

自分が気持ちよくなりたいから、入れたり出したりしているだけの動きなの。

ボクは、筆下ろしを楽しむ性癖ではないから、単調で自分勝手に気持ちよくなりたがる男は、いらないの。

ボク、冷静なの。

金髪碧眼の鬼は、満足そうにボクの中に果てて、そのまま、ボクに覆いかぶさってきたの。

ボクの足を捕まえていたシーツは、部屋の隅に畳まれていったの。

ボクの腰の下にあった枕は、敷布団の上に瞬間移動したの。

ボクを捕まえていたかけ布団は、ボクと金髪碧眼の鬼の下半身にぱさっとかかったの。

妖怪に身をおとした、元【神々の子どもたち】のお節介な方は、気の使い方がおかしくないかしら?

ボクは、金髪碧眼の鬼のナニを入れたままで、布団に寝転がりたくないの。

「キミ、出したら、ボクの中から出ていくの。」

「まだ、終わっていない。」
と金髪碧眼の鬼。

「終わりなの。ボクの中に、キミへの愛は芽生えなかったの。

ボクの答えは出たの。

ボクは、愛せない相手とは、体の関係を持たないことにしているの。」

ボクは、金髪碧眼の鬼と関係を続けることはない、と金髪碧眼の鬼に伝えたの。

次に、ボクは、お節介な方である妖怪に身をおとされた【神々の子どもたち】へ、ボクの気持ちをお伝えしたの。

「鬼に四肢を与えたお方に申し上げますの。

ボク、鬼に新しい居場所を探す手伝いはいたします。

でも。
ボクの意思で、鬼とボクがどうにかなることは、この先ございません。」
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