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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1341.ボクは、終わらせるお歌を歌うの。『生まれ変われたらいいんだけど。』と怨霊。怨霊と傘妖怪を狙っていた呪術の施された剣は?
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「俺が嫌だって言っても、総司令は困らない?」
と怨霊。
「ボク、寂しいとは思うの。
怨霊と傘妖怪とは、別の形で会えたら良かったと思うの。」
「俺は、総司令が心配だから、このまま見守ってあげたいんだけど、そういうわけにはいかないんだ?」
と怨霊。
怨霊は、優しいの。
「ボク、怨霊と傘妖怪を悪いものとして討伐したくないの。」
「生まれ変われたらいいんだけど。」
と呟く怨霊。
「怨霊と傘妖怪に、幸せな生き方が始まることをボクも望んでいるの。」
「総司令は、どうやって、俺達を終わりにするつもり?」
と怨霊。
「終わりのお歌を歌うの。」
「鎮魂歌?慰霊祭?
俺達は怨霊と妖怪だから?
斬り捨てるとかじゃなくて良かった。」
とほっとする怨霊。
「怨霊と傘妖怪が、ボクのお歌を気に入ってくれるといいのだけど。」
ボクは、怨霊と傘妖怪を神気で包んで、短いお歌を歌ったの。
「大きく、小さく、古く、新しく、長く、短い。
全てを終わらせるときが来た。
ぽとり、はたり。
ことり、ととん。
ころころ、さらさら。
流れて、消える。
終わりよ、終わり。
終わらせよ。」
傘妖怪の傘は、風化して塵となったの。
怨霊の体は、消えてなくなったの。
怨霊と傘妖怪は、ボクのお歌を受け入れたから、どちらも抵抗なく消えたの。
呪術を施された剣は、標的を見失い止まったの。
ボクを抱っこしたダンシェルは、サブリーとユージュアルの間を走り抜けて、建物を脱出したの。
サブリーとユージュアルは、手に持っていた、枝分かれした串を振って、枝分かれを解除すると。
ボクとダンシェルに続いて、建物の外へと続いたの。
ボクは、ダンシェルの抱っこから降りて、空に向かって大きな声を出したの。
「お父様。
コーハ王国の騎士学校で異常事態がおきましたの。
ボクを助けてくださいませ。」
「呼ぶのは、お父上?」
とダンシェル。
「お父様は、ボクのお困りをなんとかしてくださるの。」
「呪術と異世界の色々が組み合わさり、どこから手をつけたらいいか、手も足も出なかった。」
とサブリー。
「呪術を施された剣は、建物の外に出てこない。
建物に、まだ俺達が見つけていない何らかの仕掛けがあるんだろうなあ。」
とユージュアル。
ボク達は、脱出した建物の中が、出入り口からギリギリ見える場所まで移動したの。
ふいに、宙に人影が現れたの。
「お父様。」
「フィリス、私を呼んだね。」
とお父様。
「なかなか、禍々しい建物だ。」
とお父様の相棒の祟り神。
ひょっこりと宙に現れたお父様にくっついている、お父様の相棒の異界の祟り神が建物をそう評価したの。
と怨霊。
「ボク、寂しいとは思うの。
怨霊と傘妖怪とは、別の形で会えたら良かったと思うの。」
「俺は、総司令が心配だから、このまま見守ってあげたいんだけど、そういうわけにはいかないんだ?」
と怨霊。
怨霊は、優しいの。
「ボク、怨霊と傘妖怪を悪いものとして討伐したくないの。」
「生まれ変われたらいいんだけど。」
と呟く怨霊。
「怨霊と傘妖怪に、幸せな生き方が始まることをボクも望んでいるの。」
「総司令は、どうやって、俺達を終わりにするつもり?」
と怨霊。
「終わりのお歌を歌うの。」
「鎮魂歌?慰霊祭?
俺達は怨霊と妖怪だから?
斬り捨てるとかじゃなくて良かった。」
とほっとする怨霊。
「怨霊と傘妖怪が、ボクのお歌を気に入ってくれるといいのだけど。」
ボクは、怨霊と傘妖怪を神気で包んで、短いお歌を歌ったの。
「大きく、小さく、古く、新しく、長く、短い。
全てを終わらせるときが来た。
ぽとり、はたり。
ことり、ととん。
ころころ、さらさら。
流れて、消える。
終わりよ、終わり。
終わらせよ。」
傘妖怪の傘は、風化して塵となったの。
怨霊の体は、消えてなくなったの。
怨霊と傘妖怪は、ボクのお歌を受け入れたから、どちらも抵抗なく消えたの。
呪術を施された剣は、標的を見失い止まったの。
ボクを抱っこしたダンシェルは、サブリーとユージュアルの間を走り抜けて、建物を脱出したの。
サブリーとユージュアルは、手に持っていた、枝分かれした串を振って、枝分かれを解除すると。
ボクとダンシェルに続いて、建物の外へと続いたの。
ボクは、ダンシェルの抱っこから降りて、空に向かって大きな声を出したの。
「お父様。
コーハ王国の騎士学校で異常事態がおきましたの。
ボクを助けてくださいませ。」
「呼ぶのは、お父上?」
とダンシェル。
「お父様は、ボクのお困りをなんとかしてくださるの。」
「呪術と異世界の色々が組み合わさり、どこから手をつけたらいいか、手も足も出なかった。」
とサブリー。
「呪術を施された剣は、建物の外に出てこない。
建物に、まだ俺達が見つけていない何らかの仕掛けがあるんだろうなあ。」
とユージュアル。
ボク達は、脱出した建物の中が、出入り口からギリギリ見える場所まで移動したの。
ふいに、宙に人影が現れたの。
「お父様。」
「フィリス、私を呼んだね。」
とお父様。
「なかなか、禍々しい建物だ。」
とお父様の相棒の祟り神。
ひょっこりと宙に現れたお父様にくっついている、お父様の相棒の異界の祟り神が建物をそう評価したの。
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