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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1337.サブリーとユージュアルは、ジロジロ見られて、嘲笑されているの。ユージュアルは、ひるまないの。
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建物の出入り口にいる男達は、貴族の証を手渡されるのを待っているサブリーとユージュアルをジロジロ見たの。
「茶色い頭に茶色い目が2人も。
身代わりにできる人間が1人では安心できないと見える。
武を嗜むとは思えないほどの小心者が、我々との戦いを希望か。」
今まで話さなかった者が、初めて口を開いたかと思うと。
どっと笑いが起きたの。
「あちこちに尻を掘らせる相手がいるなら、身代わりも使っているのかもしれません。」
「尻だけ出させて、顔を見なければ、確かにフィリス・ガランかどうかわかりませんよ。
茶色さの濃淡など誰も覚えないでしょう。」
「涼しい顔して私達を見上げていながら、尻を濡らしてきたのかもしれません。」
「濡らして待っているとなると。
いつでも、尻を差し出す準備は万端ですな。」
「のし上がるために、男に尻を掘らせるとは、大胆ながら考えたものです。」
「具合が良すぎて、数がこなせないから、身代わりにも掘らせたのでしょう。
目から鱗、とは、まさしくこのこと。」
「体を張った戦い方をなさる。文字通り。」
出入り口にいる男達は、好き勝手にさえずるの。
ボクが侮られているから、サブリーとユージュアルまで。
ボクは、思わず、怨霊と傘妖怪と繋いでいる手をぎゅっと握ったの。
胸が痛くて、苦しいの。
ボクの汚点は、ボクのせいじゃないけど、ボクの身についたもの。
サブリーとユージュアルにボクの汚点は関係ないはずなのに。
ボクの汚点のせいで、サブリーとユージュアルまで悪く言われるの。
じっと静かに様子をうかがっていた怨霊は、意を決したように口を開いたの。
「総司令。
俺が、いじめっ子の親玉を懲らしめてこようか?」
「懲らしめ、懲らしめ。」
と怨霊。
「怨霊がなりたいのは、騎士学校の守り神だから、存在意義が変化することはしない方がいいの。」
「俺の存在意義?」
と怨霊。
「騎士学校の学生ではないボク達が暴言を吐かれたことに怒ってくれたのは、嬉しいの。
でも。
騎士学校の守り神にとって、学生ではないボク達近衛は、守る対象ではないもの。
守る対象を拡大していくと、怨霊が本当に守りたいものを守りたいときに、間に合わなくなるかもしれないの。」
「俺が本当に守りたいもの。
何だろう?」
と怨霊は、考え込んだの。
「なあ、貴族の証をたてないのか?
四の五の言わず、俺がカウントする3秒以内に、手渡してこい。
3、2、1。
渡してこないな。
よし。
貴族の証をたてない者は、コーハ王国の貴族にあらず。
やってしまおう。」
とユージュアル。
「茶色い頭に茶色い目が2人も。
身代わりにできる人間が1人では安心できないと見える。
武を嗜むとは思えないほどの小心者が、我々との戦いを希望か。」
今まで話さなかった者が、初めて口を開いたかと思うと。
どっと笑いが起きたの。
「あちこちに尻を掘らせる相手がいるなら、身代わりも使っているのかもしれません。」
「尻だけ出させて、顔を見なければ、確かにフィリス・ガランかどうかわかりませんよ。
茶色さの濃淡など誰も覚えないでしょう。」
「涼しい顔して私達を見上げていながら、尻を濡らしてきたのかもしれません。」
「濡らして待っているとなると。
いつでも、尻を差し出す準備は万端ですな。」
「のし上がるために、男に尻を掘らせるとは、大胆ながら考えたものです。」
「具合が良すぎて、数がこなせないから、身代わりにも掘らせたのでしょう。
目から鱗、とは、まさしくこのこと。」
「体を張った戦い方をなさる。文字通り。」
出入り口にいる男達は、好き勝手にさえずるの。
ボクが侮られているから、サブリーとユージュアルまで。
ボクは、思わず、怨霊と傘妖怪と繋いでいる手をぎゅっと握ったの。
胸が痛くて、苦しいの。
ボクの汚点は、ボクのせいじゃないけど、ボクの身についたもの。
サブリーとユージュアルにボクの汚点は関係ないはずなのに。
ボクの汚点のせいで、サブリーとユージュアルまで悪く言われるの。
じっと静かに様子をうかがっていた怨霊は、意を決したように口を開いたの。
「総司令。
俺が、いじめっ子の親玉を懲らしめてこようか?」
「懲らしめ、懲らしめ。」
と怨霊。
「怨霊がなりたいのは、騎士学校の守り神だから、存在意義が変化することはしない方がいいの。」
「俺の存在意義?」
と怨霊。
「騎士学校の学生ではないボク達が暴言を吐かれたことに怒ってくれたのは、嬉しいの。
でも。
騎士学校の守り神にとって、学生ではないボク達近衛は、守る対象ではないもの。
守る対象を拡大していくと、怨霊が本当に守りたいものを守りたいときに、間に合わなくなるかもしれないの。」
「俺が本当に守りたいもの。
何だろう?」
と怨霊は、考え込んだの。
「なあ、貴族の証をたてないのか?
四の五の言わず、俺がカウントする3秒以内に、手渡してこい。
3、2、1。
渡してこないな。
よし。
貴族の証をたてない者は、コーハ王国の貴族にあらず。
やってしまおう。」
とユージュアル。
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