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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1289.ボクは、呪術で加工された武器を使った攻撃に対する対処法を、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドに解説して、指導するの。

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「呪術の施されている剣は、どんな呪術が仕込まれているか分からない。
俺が、魔導具で受ける。」
とサブリー。

「サブリー1人で?」
とレイモンド。

「まあ、見ていな?」
とサブリーは、余裕の笑顔。

「いけ!やれ!」
とシノ教官。

剣を抜いた騎士学校の学生が、押し寄せてきたの。

「お前なんか、終わりだ!」

「俺の剣の錆にしてやる!」

「私の勝ちよ!」

「起動。」
とサブリー。

ボクは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドに、呪術を使った攻撃を受けた場合の対処法を教えることにするの。

目の前で、見ながら解説できるから、今回のことは、よい機会なの。

経験にまさるものは、ないの。

「よく覚えておくの。

呪術には、迷わず魔導具を起動するの。

魔導具がなければ、攻撃されない場所に避難するの。

剣に限らず、呪術で加工されたものによる攻撃を直接受けることは避けるの。」

「総司令は、呪術返しをしないんだ?

呪われたら、呪い返しするイメージがあったんだけど、異世界ではメジャーじゃない?」
と怨霊。

「呪術と呪いは、同じこともあるけれど、違う場合もあるの。

多くの人は、呪術を呪うために使うとは、限らないの。

呪う気持ちは、呪術を使いたいという原動力になるから、上達が早いかもしれないけれど。

呪術は、もともと、魔法を使わない者が魔法を使えるように、ということから始まったの。」

「呪うためじゃなかった。

魔法があるけれど、魔法を使わない人もいるのはなんで?」
と怨霊。

「魔法を使うためには、魔法理論を習得する必要があるの。

学習して研鑽を重ねて、魔法は上達するの。」

「呪術は違う?」
と怨霊。

「呪術の場合も、上達しようとすると、学習や研鑽は必要なの。

呪術は、魔法を習得するよりも、時間も労力もかけずに基礎を学ぶことが可能なの。

呪術の使い方の教本があれば使えるようになる者もいるの。」

「呪術の間口は、広いんだ。」
と怨霊。

その通りなの。

ボクは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドへの解説を続けたの。

「呪術の作用は、初見で判明していることの方が少ないの。

魔法と呪術の性質は異なるから、防げるときと防げないときがあるの。」

サブリーの魔導具は、ボク達近衛別働隊と怨霊と傘妖怪をすっぽり覆う透明な膜を作り出したの。

騎士学校の学生は、入れ代わり立ち代わり、膜に剣を突き立てようとしたり、切りつけようとしたりしているの。

「呪術で加工された道具を使っている者の様子を観察するの。

魔法を使う者とは、何か違わないかしら?」
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