フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1283.異世界の催眠は、この世界における何かしら?

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ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生が、異世界転生者である利点を活かして、仕掛けるなら、異世界での知識を使ってくるとボクは考えたの。

「怨霊、二次元とは何かしら?」

「物語の中で使われるんだ。」
と怨霊。

「想像上のお話なのかしら。

物語で使われる攻撃かしら?」

「いや。攻撃には使わない。
エロ漫画で、言いなりにさせる系。」
と怨霊。

「エロ漫画とは何かしら?」

「普段、誰にも相手にされていない男が、催眠を使って、色んなタイプの女とよろしくやっていくと、催眠を使われた女は、男の体が忘れなくて、男が好きになる。」
と怨霊。

「催眠の効果って、ハーレムを作ることかしら?」

「ハーレムは作ったり、作らなかったり。」
と怨霊。

怨霊の見た目は、5歳児なの

ボク達の会話は、シュールなの。

「ハーレム、ハーレム。」
と傘妖怪。

催眠について、どんなものか知ったの、ボク。

「ボク、催眠をかけられている男子学生に狙われたくないの。」

「そら、狙われたくないものだ。催眠で、輪姦ものは。」
と怨霊。

「続きは、言わなくてもいいの。」

輪姦という不穏な言葉の続きは、怨霊には喋らせないの。

「どうやって、催眠状態から脱することができるのかしら?」

「トリガーになるワードを聞いたり、特定のものや仕草を見たりすると、催眠状態になることが多い。」
と怨霊。

「物語の中でかしら?」

「物語の中で。」
と怨霊。

「物語で出てくる催眠に、決まりや、タブーはないのかしら?」

「ダメなことは、特にない。作者と読者が自由に効果を想像していい。」
と怨霊。

「総司令。」
とサブリー。

サブリーは、反応があった魔導具をボク達に見せたの。

「催眠の仕組みが、分かったの。」

仕組みが分かれば、対処可能なの。

「俺がやる。」
とボクの前に立っているユージュアル。

「何が分かった?」
と怨霊。

「見ているといいの。」

怨霊の言う催眠にかかった男子学生は、ユージュアルの1メートル先に迫っていたの。

ユージュアルは、男子学生の数、顔ぶれ、催眠状態かをざっと確認したの。

ユージュアルの鼻先30センチメートルまで、男子学生は近づいてきたの。

ユージュアルを通り越そうと、ユージュアルの後ろにいるボクへ、次々に腕を伸ばそうとする男子学生。

「解除。」
とユージュアル。

ユージュアルの鼻先10センチメートルまで迫っていた男子学生を含めて、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生に催眠をかけられていた男子学生は、全員、急に、歩みを止めたの。

「今ので、催眠とけた?」
と怨霊。

「とけたの。」

「どうやった?」
と怨霊。

「怨霊の世界の催眠は、この世界では、呪術と呼ばれているの。」

呪術は、魔法とは違って、知識があれば、誰でも使えるの。

サブリーの魔導具が、呪術に反応したの。

呪術は、呪術者自身に解かせる方が、呪術をかけられた者、呪術をかけた者、双方への負担が少ないの。

ユージュアルは、強制的に男子学生にかけられていた呪術を解除したの。

「キミは、呪術についての知識とやり方を、キミに教えた者を白状するの。

キミの呪術は、終わりなの。」

ボクは、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生に命じたの。
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