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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1270.ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生がアニタ。 異世界転生者の平民の女子学生は、レダ。

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「ボク達、近衛は、全員が貴族なの。」

「あなたの平民の血筋のことは、どう説明する?」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「キミ、ボクを平民だと断定するだけの情報を、どこの誰から手に入れたのかしら。」

コーハ王国は階級社会なの。

貴族の血筋を表立ってどうのこうの言う平民は、いないの。

不敬罪だもの。

裏でこそこそ話すのは、取り締まらないけれど、貴族本人に、出生についての疑惑を投げかけるなんて、しないものなの。

コーハ王国の平民は。

「ガラン領にガラン以外の貴族はいない。
ガラン家当主は、代々領民と結婚する。
誰でも分かるわよね?」
とほくそ笑む異世界転生者の平民の女子学生。

「キミの頭の出来がよろしくないことは、よく分かったの。

ボク達は、コーハ王国の貴族だと定義されるにふさわしい生まれなの。」

ボクは、ボクが貴族かそうでないかを、異世界転生者の平民の女子学生と論じる気はないの。

「キミは、コーハ王国の平民の戸籍を持っているから、騎士学校に入学できたの。

騎士学校に入学して、コーハ王国民としての常識を捨てたのかしら?

それとも、元々、常識がなかったのかしら?」

「私の言うことを無視しないで、あなたが貴族の血筋だというなら、証明してみせたら?
皆、気になっているんだから。」
と異世界転生者の平民の女子学生は、ふふんと、鼻で笑っているの。

「皆、気になっているのではなく、キミが、気になるように仕向けているの。

キミには、コーハ王国の国民として疑わしい言動が認められたの。

貴族学校の入学時点に遡って、キミの入学は無効とするの。

コーハ王国の平民のための騎士学校に、異分子はいらないの。

これは、決定なの。」

異世界転生者の平民の女子学生は、余裕そうに笑っていたけれど、ボクが、女子学生の入学無効を宣言したあたりから、顔色が変わったの。

「横暴だわ!」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「キミの振る舞いが、横暴なの。
キミは大人しく、お縄につくの。」

「お縄につけ?私を犯罪者扱いする気?証拠もないのに?」
と異世界転生者の平民の女子学生。

「キミは、罪を犯した自覚がないのかしら?

キミは、ボクの目の前で、騎士学校の学生の常識をあやふやにしようとしたの。」

「アニタ!
いつまでもぼさっとしていないで、なんとかしなさい!」
急に、異世界転生者の平民の女子学生が叫んだの。

アニタ?
誰かしら?

「無理よ。レダ。私、伯爵家に生活をみてもらっているだけで、他のことは、何もしてもらっていないわ。
私に期待しないで。」
と答えたのは、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生。

ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生がアニタ。

異世界転生者の平民の女子学生は、レダ。

なるほどなの。

「そんなこと言っている場合じゃないでしょ!

なんのために、伯爵家の血筋に生まれているのよ!」
と異世界転生者の平民の女子学生レダ。
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