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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1265.騎士学校と貴族と貴族の血を引く女子学生の暗黙の了解。洗脳の疑わしさについて。

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ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生は、ロウウェルの解説を初めて聞いたような顔をしているの。

ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生以外の学生のうち。

学生の様子から判断するに、貴族の血を引く平民の意味するところを正しく理解しているのは、半分に満たないの。

半分の大半は、成人間近な年齢なの。

ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生が、ナーレーン伯爵家の名前を出して、将来のえこひいきを約束したことを、ナーレーン伯爵家の意図だと理解した学生が一定数いた、ということを意味しているの。

ナーレーン伯爵家が、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生に、ナーレーン伯爵家の意思を代弁するつもりがさらさらなかったとか、弁明しても、誰も信じないの。

暗黙の了解、慣例だもの。

在籍年数が、長い学生ほど慣例を知っているの。

ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生が入学する前に、別の貴族の血を引く学生がいて、自身が騎士となったときに、副官や補佐になるであろう学生に目星をつけて働きかけていた可能性はあるの。

本来の貴族の力の使い方は、貴族の血を引く騎士が信用できる騎士を用いることだもの。

貴族の力は、お嬢様のための騎士を集めるために使うものではないの。

ナーレーン伯爵家は、その血を引く女子学生に何も教えてこなかったのかしら?

それとも、ナーレーン伯爵家の血を引く女子学生の理解力自体に問題があるのかしら。

「騎士学校に通っている学生同士だからこそ、問題行動を見つけたら止めないとなあ。」
とユージュアル。

暗黙の了解や、慣例を知らない学生がいたら、学生同士で共有していかないと、伝統は受け継がれないの。

「なんでそんなことをしないといけないんですか!

私達学生は、彼らの暴挙に迷惑をこうむった一番の被害者です。」
と質問した男子学生の隣にいる女子学生。

「一番は違うだろう。
俺達は、騎士学校の全員に迷惑をかけられている。現在進行形で。」
とロウウェル。

その通り、大迷惑なの。

「近衛なんだから、自分でなんとかできますよね?

私達になんでもかんでもやらせようとしないでください。

私達は、まだ子どもで、大人の庇護下にいるんです。

大人なんだから、自分の面倒事くらい自分でなんとかしてください。」
質問した男子学生の近くにいた女子学生は、ムッとしているの。

「キミ達、コーハ王国の騎士になりたくて騎士学校に入学したんじゃないのかしら?」

「そうですよ。騎士になるために、騎士学校に入学した学生を全員騎士にさせないなんて、横暴すぎます!」
と質問した男子学生の近くにいた女子学生。

「騎士学校の学生は、騎士になりたいのに、他人に何かをしてもらうことを期待しすぎていないかなあ。

貴族と平民の差も理解していないよなあ。」
とユージュアル。

「騎士学校に入学できたのが、不思議な異常さ。」
とロウウェル。

「だよなあ。」
とユージュアル。

騎士学校の学生全部が、洗脳されたことを疑うレベルなの。
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