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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1257.お話会の建物に入ろうとしたの。ダンシェルがボクを抱えて、出入り口から避難したの。扉を開けて中に入ろうとしたボクが立っていた床は?
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全学年が収容できて、戦いの練習ができる建物があったの。
「さあ、入るの。」
前方にいたサブリーとレイモンド、後方にいたユージュアルとロウウェルが二人一組で左右にずれて、扉を開けたの。
開けた扉から中に入ろうとしたボクは、ダンシェルの抱えられて、扉の横にずれたの。
ガランガラン。
ボクが立っていた出入り口の床に、硬質なものが落ちて散らばる。
扉が開いた瞬間。
中に入ろうとすると。
ボクの頭上に、金属製のバケツが降ってくる仕組みになっていたの。
金属製のバケツには、水が入っていて、床は水だらけなの。
出入り口はびちゃびちゃなの。
「なんだ、これ!」
ボクと手を繋いでいる怨霊は、ぽかんとした後、怒り出したの。
「水の入った金属製のバケツが、頭の上に落ちてきたら怪我するだろう!
そんなことも分からないのか!
騎士学校の学生は、騎士なんだろ!
何のために戦いを覚えるんだ!
人をいたぶる騎士なんて、いたらダメだ!」
と怨霊。
「騎士、騎士、いたぶるのは、ダメ騎士。」
と傘妖怪。
「キミ達は、これから、ボクが入ってくることを知っていて、ボクが危ない目にあう仕掛けをしたの。
騎士学校の学生と教職員が、近衛別働隊総司令のボクにしてよいことではないの。」
ボクは、建物の中には入らずに、建物の外から、中へ声をかけたの。
ボクは、ボク達の後ろについてきていた騎士学校の校長をはじめとする教職員は、ボクの身に起ころうとした悲劇を見ても無言なの。
校長は、建物の中にいる学生と教職員に向かって、仕掛けをしたことを叱責しようともしないの。
片付けさせようともしないの。
ボクとの会話から、国から処分が免れないと知った騎士学校の教職員は、無気力になったのかしら。
挽回の機会を自ら捨てたのかしら。
ダンシェルが、ボクを抱えて避けてくれたから、ボクは無事だったの。
ボク達近衛別働隊は、冷静なの。
騎士学校側は、ボクが手を繋いでいる怨霊と傘妖怪だけが怒っているの。
サブリーとレイモンドは、ボクのお話会に使う部屋の準備をして戻ってきたとき、サブリーが総司令に間違われた、という話をしていたの。
建物に入るだけで、この仕掛けなら、準備しているサブリーには、何をしたのかしら。
サブリーとレイモンドが無傷で戻ってきたのは、案内役が、防波堤になっていたからかしら。
ボクは、ボクのお話を聞きたくない、なんて甘えたことは言わせないの。
ボクは、サブリーに無言で合図をしたの。
サブリーは、魔導具を起動したの。
「さあ、全員で入るの。」
「さあ、入るの。」
前方にいたサブリーとレイモンド、後方にいたユージュアルとロウウェルが二人一組で左右にずれて、扉を開けたの。
開けた扉から中に入ろうとしたボクは、ダンシェルの抱えられて、扉の横にずれたの。
ガランガラン。
ボクが立っていた出入り口の床に、硬質なものが落ちて散らばる。
扉が開いた瞬間。
中に入ろうとすると。
ボクの頭上に、金属製のバケツが降ってくる仕組みになっていたの。
金属製のバケツには、水が入っていて、床は水だらけなの。
出入り口はびちゃびちゃなの。
「なんだ、これ!」
ボクと手を繋いでいる怨霊は、ぽかんとした後、怒り出したの。
「水の入った金属製のバケツが、頭の上に落ちてきたら怪我するだろう!
そんなことも分からないのか!
騎士学校の学生は、騎士なんだろ!
何のために戦いを覚えるんだ!
人をいたぶる騎士なんて、いたらダメだ!」
と怨霊。
「騎士、騎士、いたぶるのは、ダメ騎士。」
と傘妖怪。
「キミ達は、これから、ボクが入ってくることを知っていて、ボクが危ない目にあう仕掛けをしたの。
騎士学校の学生と教職員が、近衛別働隊総司令のボクにしてよいことではないの。」
ボクは、建物の中には入らずに、建物の外から、中へ声をかけたの。
ボクは、ボク達の後ろについてきていた騎士学校の校長をはじめとする教職員は、ボクの身に起ころうとした悲劇を見ても無言なの。
校長は、建物の中にいる学生と教職員に向かって、仕掛けをしたことを叱責しようともしないの。
片付けさせようともしないの。
ボクとの会話から、国から処分が免れないと知った騎士学校の教職員は、無気力になったのかしら。
挽回の機会を自ら捨てたのかしら。
ダンシェルが、ボクを抱えて避けてくれたから、ボクは無事だったの。
ボク達近衛別働隊は、冷静なの。
騎士学校側は、ボクが手を繋いでいる怨霊と傘妖怪だけが怒っているの。
サブリーとレイモンドは、ボクのお話会に使う部屋の準備をして戻ってきたとき、サブリーが総司令に間違われた、という話をしていたの。
建物に入るだけで、この仕掛けなら、準備しているサブリーには、何をしたのかしら。
サブリーとレイモンドが無傷で戻ってきたのは、案内役が、防波堤になっていたからかしら。
ボクは、ボクのお話を聞きたくない、なんて甘えたことは言わせないの。
ボクは、サブリーに無言で合図をしたの。
サブリーは、魔導具を起動したの。
「さあ、全員で入るの。」
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