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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1255.サブリーとレイモンドと、案内役が戻ってきたの。『怨霊と傘妖怪も、ボクのお話会に参加して、キミ達のお家を守るの。』

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「処分については、国の調査後、正式な連絡が来るの。」

ボクが、騎士学校にも処分があると話したことで、騎士学校の校長を含む教職員は、重苦しい空気になったの。

「処分。処分だと。」
と舌打ちした教職員。

「キミ達が、ボクの噂について、ほぼ手を打たなかったことを前提に、これからの話を進めるの。」

「これから、ですか?」
と校長。

「在校生と教職員、騎士学校の全員を一つの場所に集めて、ボクは話をするの。」

「お話、ですか?」
と校長。

「ボク達は、話をしに来たの。
ボク達に反抗的なようなら、話だけでは済まないけども。

ボク達は、騎士学校の全員が、ボク達と国にとって無害であれば、切り捨てたりしないの。」

「切り捨てたり?近衛って、騎士より上だから、罰を与える感じ?」
と怨霊。

「怨霊。騎士と近衛は、組織が違うの。
連携を取ることもあるけれど、基本的に、互いの領分は侵さないの。」

近衛と騎士では、仕事が異なるもの。

「コーハ王国の近衛本隊は、王侯貴族の護衛全般がお仕事なの。

騎士は、街にいるの。」

「喧嘩しないようにしているんだ。」
と怨霊。

「貴族のことは、貴族がして、平民のことは平民に任せるの。

身分差のある接触は、不幸を招き、不敬罪の温床になるの。」

「不敬罪の温床。目上の人に逆らったら、ダメというやつ?」
と怨霊。

「逆らうという発想が、そもそもダメなの。
意見は許可されなければ言ってはいけないの。
階級社会とは、上にたてつかないものなの。」

「俺、怨霊で良かった。体育会系より厳しい社会で生きていける気がしない。」
と怨霊。

怨霊は生きている、と言っていいのかしら?

ボクは、校長をはじめとする騎士学校の教職員に告げたの。

「キミ達、教職員がすることは。

噂に振り回されたことで、将来を台無しにしたと、己のしたことの結果として受け止めて、学生に指導して反省させることと調査に協力させること。

キミ達自身も反省した上で、積極的に調査に協力することなの。」

「承知しました。」
と校長。

そのとき。

「ただいまー。」
とサブリーが、レイモンドと案内役と一緒に戻ってきたの。

「準備万端。いつでも、行ける。」
とサブリー。

ボクは、簡潔に、状況を説明したの。

「騎士学校内を歩いていて、敵意をビシビシ感じた。」
とサブリーは、笑う。

「総司令と間違われていたね。」
とレイモンドは、苦笑い。

「今から、ボクのお話会へ出発なの。」

「「おお!」」
とサブリーとユージュアル。

怨霊と傘妖怪は、もじもじしているの。

「俺達は、待っていようか?」
と怨霊。

「怨霊。
キミは、キミのお家を守りたいんじゃなかったかしら?」

「お家、お家。」
と傘妖怪。

怨霊は、ぱっと顔を明るくしたの。

ボクは、怨霊と傘妖怪と手を繋いだの。

「怨霊と傘妖怪も、ボクのお話会に一緒に行くの。」
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