1,265 / 1,440
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1246.怨霊が神になろうと決めた動機。怨霊が、ボクにどのくらい強いか、戦えるか、を聞いてきたの。ボク、応援する人だから、戦わないの。
しおりを挟む
「俺は、騎士学校の退学の仕組みを校長から聞いている。
貴族の家の推薦がある場合、貴族が推薦を取り下げないと退学にできない。
寄付金は、貴族の血を引く子どもが在学することへの環境整備費用だから、騎士学校が受け取りを拒否することはできない。
ナーレーン伯爵家は、女子学生に退学させない、と言う代わりに、寄付金を寄越してきた。
だから、俺は、神になって対抗すると決めた。」
と怨霊。
怨霊は、ナーレーン伯爵家の名前を使う女子学生をこらしめるために、神になりたいのかしら?
「怨霊。
キミの世界の神様は、人の暮らしに密着していたのかもしれないけれど。
この世界の神様は、キミの世界と同じ在り方とは限らないの。」
「人の世に口出しできない決まりがあるとか?
世界が違ったら、そういうことも、あるかもしれない。
俺は、神に詳しいわけじゃないから。
振り出しに戻った。」
と怨霊。
ボクは、怨霊を安心させることにしたの。
「件の女子学生がナーレーン伯爵家の名前を使っても、ボクが、ペシっと、してしまうの。
ボクは、強い権力者なの。
安心するといいの。」
「女子学生は、騎士学校の学生の中でも、腕っぷし自慢のやつらを引き連れている。
総司令は、どのぐらい戦える?」
と怨霊。
戦う?
「怨霊。ボクは、戦ったりしないの。危ないもの。危ないことはしないの、ボク。」
「総司令。騎士学校の学生相手に、口だけじゃ勝てない。
戦って、ねじ伏せて、強さを見せつけないと、総司令が襲われる。」
と怨霊。
襲われる?
「騎士学校は、危ない場所なのかしら?
ボク、危ない場所には行かないようにしているのに。困ったの。」
「総司令は、近衛だろう?近衛って、戦士だろう?」
と怨霊。
「怨霊。
ボクは、戦わない近衛なの。
危ないことはしないの。
ボクがすることは、戦っている人の応援なの。」
「応援というのは、魔法でパワーアップさせる系?」
と怨霊。
「応援に魔法は、使わないの。
安全な場所から、心を込めて、応援するの。」
「名前を叫んだり、頑張って、と声援を送ったり?」
と怨霊。
「そうなの。」
怨霊は、ボクではなく、ボクの後ろにいるダンシェルとロウウェルを見たの。
「総司令の言っていることは、本当なんだろうな?」
と怨霊。
「勿論。」
とロウウェル。
「総司令の強さって、戦って勝つこと、ではない?」
と怨霊。
「ない。」
とダンシェル。
「近衛というのは本当なんだろうな?」
と怨霊。
「ボク達は、戦わない部署なの。」
「内勤?」
と怨霊。
「内勤もするけれど、式典に出るのがお仕事なの。」
「でも、後ろの2人は、強いだろう?」
と怨霊。
怨霊は、ボクが戦わないことについて、納得できない様子なの。
「ああ、まあ。俺達は強い。」
とダンシェル。
「前後で、強さに差がありすぎるだろう?」
と怨霊。
怨霊。諦めが悪いの。
「俺達の前で座っているのは、部屋を出た1人も含めて、姫とお付きの2名だから。」
とロウウェル。
ロウウェル!
何を言っているのかしら。
「姫?お付き?」
と怨霊は、ボクとユージュアルを交互に見たの。
ボクは、肯定しないの。
貴族の家の推薦がある場合、貴族が推薦を取り下げないと退学にできない。
寄付金は、貴族の血を引く子どもが在学することへの環境整備費用だから、騎士学校が受け取りを拒否することはできない。
ナーレーン伯爵家は、女子学生に退学させない、と言う代わりに、寄付金を寄越してきた。
だから、俺は、神になって対抗すると決めた。」
と怨霊。
怨霊は、ナーレーン伯爵家の名前を使う女子学生をこらしめるために、神になりたいのかしら?
「怨霊。
キミの世界の神様は、人の暮らしに密着していたのかもしれないけれど。
この世界の神様は、キミの世界と同じ在り方とは限らないの。」
「人の世に口出しできない決まりがあるとか?
世界が違ったら、そういうことも、あるかもしれない。
俺は、神に詳しいわけじゃないから。
振り出しに戻った。」
と怨霊。
ボクは、怨霊を安心させることにしたの。
「件の女子学生がナーレーン伯爵家の名前を使っても、ボクが、ペシっと、してしまうの。
ボクは、強い権力者なの。
安心するといいの。」
「女子学生は、騎士学校の学生の中でも、腕っぷし自慢のやつらを引き連れている。
総司令は、どのぐらい戦える?」
と怨霊。
戦う?
「怨霊。ボクは、戦ったりしないの。危ないもの。危ないことはしないの、ボク。」
「総司令。騎士学校の学生相手に、口だけじゃ勝てない。
戦って、ねじ伏せて、強さを見せつけないと、総司令が襲われる。」
と怨霊。
襲われる?
「騎士学校は、危ない場所なのかしら?
ボク、危ない場所には行かないようにしているのに。困ったの。」
「総司令は、近衛だろう?近衛って、戦士だろう?」
と怨霊。
「怨霊。
ボクは、戦わない近衛なの。
危ないことはしないの。
ボクがすることは、戦っている人の応援なの。」
「応援というのは、魔法でパワーアップさせる系?」
と怨霊。
「応援に魔法は、使わないの。
安全な場所から、心を込めて、応援するの。」
「名前を叫んだり、頑張って、と声援を送ったり?」
と怨霊。
「そうなの。」
怨霊は、ボクではなく、ボクの後ろにいるダンシェルとロウウェルを見たの。
「総司令の言っていることは、本当なんだろうな?」
と怨霊。
「勿論。」
とロウウェル。
「総司令の強さって、戦って勝つこと、ではない?」
と怨霊。
「ない。」
とダンシェル。
「近衛というのは本当なんだろうな?」
と怨霊。
「ボク達は、戦わない部署なの。」
「内勤?」
と怨霊。
「内勤もするけれど、式典に出るのがお仕事なの。」
「でも、後ろの2人は、強いだろう?」
と怨霊。
怨霊は、ボクが戦わないことについて、納得できない様子なの。
「ああ、まあ。俺達は強い。」
とダンシェル。
「前後で、強さに差がありすぎるだろう?」
と怨霊。
怨霊。諦めが悪いの。
「俺達の前で座っているのは、部屋を出た1人も含めて、姫とお付きの2名だから。」
とロウウェル。
ロウウェル!
何を言っているのかしら。
「姫?お付き?」
と怨霊は、ボクとユージュアルを交互に見たの。
ボクは、肯定しないの。
8
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?

勘弁してください、僕はあなたの婚約者ではありません
りまり
BL
公爵家の5人いる兄弟の末っ子に生まれた私は、優秀で見目麗しい兄弟がいるので自由だった。
自由とは名ばかりの放置子だ。
兄弟たちのように見目が良ければいいがこれまた普通以下で高位貴族とは思えないような容姿だったためさらに放置に繋がったのだが……両親は兎も角兄弟たちは口が悪いだけでなんだかんだとかまってくれる。
色々あったが学園に通うようになるとやった覚えのないことで悪役呼ばわりされ孤立してしまった。
それでも勉強できるからと学園に通っていたが、上級生の卒業パーティーでいきなり断罪され婚約破棄されてしまい挙句に学園を退学させられるが、後から知ったのだけど僕には弟がいたんだってそれも僕そっくりな、その子は両親からも兄弟からもかわいがられ甘やかされて育ったので色々な所でやらかしたので顔がそっくりな僕にすべての罪をきせ追放したって、優しいと思っていた兄たちが笑いながら言っていたっけ、国外追放なので二度と合わない僕に最後の追い打ちをかけて去っていった。
隣国でも噂を聞いたと言っていわれのないことで暴行を受けるが頑張って生き抜く話です
食堂の大聖女様〜転生大聖女は実家の食堂を手伝ってただけなのに、なぜか常連客たちが鬼神のような集団になってるんですが?〜
にゃん小春
ファンタジー
魔獣の影響で陸の孤島と化した村に住む少女、ティリスティアーナ・フリューネス。父は左遷された錬金術師で村の治療薬を作り、母は唯一の食堂を営んでいた。代わり映えのしない毎日だが、いずれこの寒村は終わりを迎えるだろう。そんな危機的状況の中、十五歳になったばかりのティリスティアーナはある不思議な夢を見る。それは、前世の記憶とも思える大聖女の処刑の場面だった。夢を見た後、村に奇跡的な現象が起き始める。ティリスティアーナが作る料理を食べた村の老人たちは若返り、強靭な肉体を取り戻していたのだ。
そして、鬼神のごとく強くなってしまった村人たちは狩られるものから狩るものへと代わり危機的状況を脱して行くことに!?
滅びかけた村は復活の兆しを見せ、ティリスティアーナも自らの正体を少しずつ思い出していく。
しかし、村で始まった異変はやがて自称常識人である今世は静かに暮らしたいと宣うティリスティアーナによって世界全体を巻き込む大きな波となって広がっていくのであった。
2025/1/25(土)HOTランキング1位ありがとうございます!
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる