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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1245.ナーレーン伯爵家の名前を使う女子学生の志望動機。ナーレーン伯爵家は、女子学生を騎士学校に在籍させておきたい?

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『騎士学校に入学しないと、路頭に迷うことになるから、入学しにきたわ。

私は騎士に守られるお嬢様になりたい。

私を守ってくれる騎士を探しにきたことを忘れないでよ。

騎士には絶対にならないから、無理やり騎士にならせようとしないで。

騎士の勉強なんてさせてきたら、あることないこと、ナーレーン伯爵家に訴えるから。』

「ナーレーン伯爵家が推薦した、入学希望者の女子は、志望動機として、こう語りました。

騎士学校は、本人に入学意思がないという理由で、ナーレーン伯爵家に、推薦の再考を促しました。」

当然なの。

騎士になる気がないなら、騎士学校に来てはダメなの。

他の学生の迷惑なの。

「ところが、件の女子は、伯爵家の使いに対し、騎士学校で頑張る姿を見て、と主張したのです。

騎士学校には、ナーレーン伯爵家からの寄付金が上乗せされ、当該女子の入学を拒否することはできませんでした。」
と騎士学校の校長。

『学校には行かなくちゃいけないというし、行かせてやるというから、行ってあげるだけ。

来たくて来ているわけじゃないって、知っているでしょ?

学校なんか適当にしていればいいんだから、私の邪魔をしないで。

ナーレーン伯爵家の私を退学になんてできないんだから。』

「入学後、件の女子学生の生活態度は、どんどん悪くなりました。

何度も態度を改めるように指導しましたが、聞く耳を持ちません。

ナーレーン伯爵家に連絡を入れて、本人のやる気のなさを理由に退学も勧めました。

ナーレーン伯爵家から寄付金が上乗せされるだけで、退学手続きはなされませんでした。」
と騎士学校の校長。

ナーレーン伯爵家は、女子学生を騎士にする気はなく、女子学生を騎士学校に在籍させておくことが目的になっているのではないかしら?

女子学生は、ナーレーン伯爵家の方針を知っていて、ナーレーン伯爵家が怒らない範囲で、好き勝手しているのかしら?

「女子学生は、騎士学校で、問題を起こしているのかしら?」

「学生相手に、ナーレーン伯爵家の名前を使って、希望の場所に配属してやることを約束するなど、空手形を連発しています。」
と騎士学校の校長。

「騎士は、国に仕えるということを理解していないのかしら?
騎士の配属に、伯爵家ごときが口を挟めると本気で考えているのかしら?」
とボクが不思議に思っていると。

「そのへんを理解していないのです。女子学生も、女子学生の空手形を真に受ける学生も。」
と校長。

「理解する前に、悪い見本で学習した、ということかしら?」

「はい。もう一人、生粋の平民に、異世界転生者の学生がいまして。

生粋の平民の女子学生と話しているうちに、妄想を現実のように誤認し、誤認していることを指摘しても、受け入れられなくなっています。」
と校長。
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