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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1244.ナーレーン伯爵家の名前を使う女子学生は騎士になりたくなかった?騎士学校の仕組み。

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騎士学校の校長は、騎士学校の現実を話したの。

コーハ王国の騎士学校は、貴族の血を引く平民も生粋の貴族と同じ条件で入学、通学するの。

貴族の血を引く平民は、入学時に、貴族の家と縁が切れていて貴族の家からの支援がないか、貴族の家からの支援があるか、という申告が必須。

貴族の血筋が何代前でも、入っていたら、申告することになっているの。

血筋は、個人の証明だもの。

コーハ王国の騎士学校は、平民から騎士を養成するための国の機関なの。

コーハ王国の騎士学校は、基準に達したコーハ王国の平民だけが入学できるの。

基準というのは、いくつかあるのだけど。

入学までに、入学希望者本人が犯罪を犯していないこと。

入学希望者本人に、犯罪者の身内がいないこと。

入学希望者本人とその身内が犯罪者と近しい関係ではないこと。

入学希望者本人と身内が、犯罪組織に属していないこと。

このあたりは、最低限クリアしていないと入学できないの。

騎士学校入学の必須条件は、騎士になることを具体的に考え出した、平民の子どもが調べても、すぐに分かるようにしてあるの。

騎士は、1代限りの騎士爵という見方をするの。

騎士は国に仕える者。

犯罪者と犯罪に親和性の高い者は騎士になる資格はない、と明言しているの。

騎士になりたいなら、騎士になる最低限の条件を自分で調べるくらいにならないと、騎士学校のカリキュラムにはついていけない、ということなの。

生粋の平民は、平民の役所経由で、騎士学校の情報を集めるの。

貴族の血を引く平民で、貴族の家との縁が切れている場合も、生粋の平民と同じく、平民の役所経由で情報を集めるの。

入学希望者本人が、役所に騎士学校への入学を希望すると伝えて、必須条件を満たしているか調べてほしいと依頼し、必須条件を満たしている場合のみ、役所経由で、騎士学校へ願書を提出するの。

騎士学校に通う、騎士になっていない子どもを守るために。
入学が決まるまで、どんな子どもも、騎士学校の中には入れないの。

入学願書を出しに行く、という理由で騎士学校の中を荒らそうとした者が、過去に何人もいたの。

学校見学くらいさせろ、とか、地域に開かれた学校にするべきだ、とか、度胸試し、だとか。

不穏分子は、騎士学校に近づけないことになっているの。

貴族の血を引く平民の子どもで、貴族が支援している場合。

その子どもを騎士学校に通わせて、騎士にさせ、騎士爵を得ることは、貴族の家の希望であることも少なくないの。

貴族としては、労せず、従順な手駒を用意できるもの。

騎士学校としても、貴族から支援を受けていて、騎士になるための、初期教育を終えている子どもの入学は、他の子どもの向上心を刺激するから歓迎してきたの。

ナーレーン伯爵家の名前を使っている女子学生は、ナーレーン伯爵家が、女子学生を騎士学校に通わせることを強く希望し、騎士学校に寄付金を納めたの。

騎士になることで、貴族の血を引く子どもは自立できるから、誰も損しない仕組みだったの。

でも。

「ナーレーン伯爵家は、乗り気でしたが、女子学生本人は、騎士になる気がありませんでした。」
と騎士学校の校長は、苦い顔をしたの。

どういうことかしら?

騎士学校なのに?

騎士になる気がない学生がいるということになるの。
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