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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1243.怨霊は、ボクを守る決心をしたの。怨霊は、ボクが弱いと思っているの。騎士学校の校長も。

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後ろに立っている2人?

ダンシェルとロウウェルのことなら、2人とも強いの。

それは、ボクも承知しているの。

ボクの隣にいるユージュアルも、後ろにいるダンシェルもロウウェルも、驚いていないの。

でも。

ボクが話したいことは、ダンシェルとロウウェルが、ボクより強いという話ではないの。

「怨霊。キミは、ボクが強いと言っているのを聞いていたと思うの。」

怨霊は、ボクにペコリと頭を下げたの。

「期待させて悪かった。
ぱっと見のお前は、強そうに見えた。

後ろの2人の強さがお前の強さに見えて、強いのは、誰か、を俺は見間違えたんだ。

悪かった、期待させて。」
と怨霊。

怨霊が、ボクを弱いと思おうとしているの。

「怨霊。よく聞くの。ボクは、ボクが強くないとは言ってないの。」

「いや、でもさ。」
と怨霊。

いや、も、でも、も、ないの。

「怨霊は、ボクの強さをあてにしたら、どうかしら?とボクは提案するの。」

「お前なあ。
強い、強くない、って、見たら分かるんだから。

強さというのは、誤魔化しがきかない。

強さにこだわりたい気持ちは、俺も理解しているけれど、自分自身を振り返ることも大事だから。」
と怨霊が、ボクを諭し始めたの。

怨霊が、頑ななの。

怨霊が、ボクを弱い認定しそうなの。

ボクは、怨霊の認識を変えたいの。

「怨霊くん。正直なのは、美徳でないときもある。」
と騎士学校の校長。

「校長。言葉のチョイスをお間違えなの。
ボクは、権力者なの。」

「怨霊くん。総司令が今よりも強くなる可能性は、ゼロじゃない。」
と騎士学校の校長。

校長?
ボクの評価は、上方修正されていないんじゃないかしら?

「強くなる夢に向かって努力し続けるのは、子どもの特権じゃない。
大人だって、挑戦し続ける。

強くなくても、強くあろうとする心意気が偉い。

校長先生は、さすが、教育に携わってこられた人だ。」
と怨霊が感心しているの。

「校長。強くなるまで、総司令のことも、俺は守ります。

俺は、子どもの成長を見守る神になる、と決めることで、俺自身の可能性を狭めていました。」
と怨霊。

ボク、怨霊に守られることになったの。

「怨霊くんも無茶をしないように。
あちらさんは、権力に任せて、仕返しをしてくる可能性がある。
権力を使った仕返しには、太刀打ちできない。」
と校長。

「権力者のボクがいれば、あちらさんの権力者なんて、一捻りなの。

ボクに任せるの。

今から、誰が何をしたか、校長は、ボクに報告するの。」
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