フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1234.ボク、サブリー、ユージュアル、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドの6人は、平民の騎士学校に視察に来たの。

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平民の騎士学校を視察する近衛別働隊の隊員は、6名。

ボク、サブリー、ユージュアルと。

ダンシェル、ロウウェル、レイモンド。

ボク以外は、男爵家。

予定通り、高位貴族は外したの。

さて、たのもー、するの。

平民の騎士学校の門で、受付して、門の中へ。

門の中も外も、貴族学校とは、趣きが異なるの。

貴族学校は、質実剛健なの。

平民の騎士学校は、煌びやかさを演出しているの。

平民の騎士への憧れを実現して、騎士志願者を増やす目的と、騎士になったときに、煌びやかな世界に耐性をつけるためなの。

貴族学校は、貴族の学生しかいないの。

貴族の学生は存在が華やかだから、背景になる学校に派手さはいらないの。

門の中には、騎士学校の担当が1人、待っていたの。

騎士学校の担当は、壮年の男性。

担当の筋肉は、全身ムキムキなの。

近衛別働隊の制服はきっと似合わないけれど、騎士の制服はよく似合っているの。

騎士学校内の配置を聞きながら、校長の部屋に案内されたの。

騎士学校の校長は、ボク達を歓迎したの。

貴族学校の校長とは、見た目からして違うの。

貴族学校の校長は、第2王子派閥と第3王子派閥などの学内での色々があったからか、ボク達のようなイレギュラーを迎え入れたくないからか、ボク達を歓迎していなかったの。

騎士学校の校長は、ボク達が貴族だから、というのもあるだろうけど、最初からウェルカムな姿勢なの。

「ようこそ、おいでくださいました。」

騎士学校の校長は、ボク達をニコニコしながら、部屋に招き入れて、椅子を勧めてきたの。

「どうぞ、おかけください。

お時間に限りがあるでしょうから、こちらにお越しになられた目的を、まず、おうかがいしましょう。」

ボク達が案内された部屋は、校長室ではなく、円卓がある会議室。

校長の他にも、数人が、会議室の中にいたの。

騎士学校の教職員は、校長も含めて、全員現役の騎士なの。

全員、ずっしりとした筋肉なの。

サブリーやユージュアルなら、片手で抱えられるんじゃないかしら?

ボク?

ボクは、雑な抱っこは、嫌なの。

落ち着かないもの。

騎士学校の側が、ボクの話を聞く姿勢を示してきたの。

ボクは、チャンスを無駄にしない男。

「ボク達は座るから、危険がないと判断次第、キミ達も座るといいの。」

ボクは、堂々と騎士学校の代表達に告げて、1番目に座ったの。

「俺も座ろうっと。

俺達の身に何も起きないように、騎士学校側が気を配るだろう。」
とサブリーは、ボクの隣に座ったの。

「騎士学校にいる間は、俺達が心身の健康を損なわないように、騎士学校が、俺達の周辺に気をつけてくれ。」
と言うと、ユージュアルも座ったの。

ボクは、校長も含めて、1人も腰をおろさない騎士学校側に声をかけたの。

「キミ達は、立ったままで話すのかしら?

ボクは、どちらでもよいの。

座らないなら、このまま、話し始めるの。」

騎士学校は、ボク達の視察話を突っぱねることができなかったから、受け入れたところまでは、貴族学校と大差はないの。

貴族学校とは違って、ボク達の来校に、警戒している、ということかしら。
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