フィリス・ガランの近衛生活

第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が！

1233.デヒルお兄様、ハーマルお兄様、マーゴット、ボクは、新しく増えた仕事を振り分けたの。『次のボク達の仕事先も波乱の予感なの。』

アラン、バージニ、リッチェル、ワイズは、デヒルお兄様とお話をした後、先に旧ビーイット公爵邸を出たの。

ボクは、デヒルお兄様、ハーマルお兄様、マーゴット、サブリー、ユージュアルとガランに関わる打ち合わせをしたの。

デヒルお兄様とハーマルお兄様、マーゴット、ボクで、増えた仕事を整理して割り振ったの。

第2王子派閥と第3王子派閥は、ボクとマーゴットが介入することになったの。

マーゴットは、女性のお昼の社交であるお茶会。

ボクは、男性の社交全部。

ハーマルお兄様は、ハンティア王国に行く準備のために、多方面で外交部のお仕事の調整をしているの。

ハーマルお兄様は、お仕事の調整をしながら、国内外の情報収集に励むことになったの。

異世界転生者と異世界転移者の情報を、コーハ王国の外交ルートでも仕入れるの。

デヒルお兄様は、ハーマルお兄様、ボク、マーゴットが集めた情報を精査しながら、動くの。

今回、デヒルお兄様のお仕事として追加されたのは、以下の通りなの。

第2王子派閥と第3王子派閥の貴族学校の学生の処遇。

人造人間の女子学生の取り調べ。

グルリダ・ローバウルとローバウル公爵家の実態。

人造人間を作ったハイゾとハイゾの実家の取り調べ。

ハイゾの婿入り先の取り調べ。

ハイゾ関係も、デヒルお兄様が担当するの。

ボクは、外に出向いて、情報を拾い集めることになったの。

他には。

前世で【神々の子ども達】の土地の非武装中立地帯を襲撃したと自白した男女の学生の取り調べ。

【神々の子ども達】の土地の非武装中立地帯を襲撃したホーマリーについての調査。

デヒルお兄様のお仕事が増えすぎて、デヒルお兄様が働き過ぎにならないか、ボク、心配なの。

サブリーとユージュアルは、ますます、女のコが寄ってこなくなる、と嘆いているの。

そんな、サブリーとユージュアルに、もっと女のコと無縁になる場所に行く話をボクは切り出したの。

「サブリー、ユージュアル。

ボク、ハンティア王国に行く前に、平民の騎士学校にも顔を出しておかないと、と考えているの。

貴族学校の次は、騎士学校なの。」

平民の騎士学校だから、学生は、平民だけなの。

コーハ王国の平民の定義は、生物学上の両親共に貴族ではないこと、なの。

父もしくは母、片方だけが貴族の血を引いていても、コーハ王国では、平民なの。

騎士学校の学生は、貴族の血をひいた平民もいるの。

ボク達、ガラン家、ベイモン家、ノア家は、コーハ王国の貴族の中では、特殊なの。

ボク達、お父様は、当主で貴族だけど、お母様は、各領の領民。

血筋だけでいえば、貴族の血筋に平民の血を混ぜていることになるの。

コーハ王国の貴族としての定義が適用されていたら、ガラン家、ベイモン家、ノア家は、貴族の血を引く平民になるの。

行く前から、波乱の予感なの、ボク。