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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1230.サブリーは、リッチェルに告白されて、お返事したの。

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サブリーは、ボクの隣で、リッチェルに伝えたの。

「リッチェルの気持ちは理解したけれど、俺は、男を対象に見ていなくて。」
とサブリー。

サブリーは、真正面から、真剣な気持ちを伝えてきたリッチェルに対して、誠実に返事することにしたの。

「俺が、リッチェルに応えられる日は来ないと俺は思う。

でも。

俺のことを好きなリッチェルが、俺の隣にいたいと考えてする何もかもを否定することはしない。

俺は、リッチェルのことを、フィリスの近衛別働隊を盛り上げる運命共同体の仲間だと思っている。

リッチェルの気持ちを聞いても、俺の考え方や行動は基本的に変わらない。

俺が、近衛別働隊に来たのは、ユージュアルと一緒にフィリスとフィリスが総司令を務める近衛別働隊を守り抜くため。

近衛別働隊の運営やフィリスに関わることで、俺に対する私情は受け付けない。

それが守れるなら、俺を好きでいてくれていい。」
とサブリー。

サブリーは、ボクの隣で、リッチェルと見つめ合ったの。

サブリーの、リッチェルに向ける視線に、思慕や恋情はないの。

それでも。

リッチェルは、嬉しそうにサブリーに微笑んだの。

「俺は、真正面から、俺に向き合って、真剣に答えを出していくサブリーを愛おしく思っている。

サブリーの近くにいる機会を、俺は、自分でもぎ取りにいくよ。

サブリーが俺といることを喜んで、サブリーから望んでくれるようになっても。」
とリッチェル。

「うん、まあ、そのへんで。」
とサブリーは、両手で顔を覆ったの。

サブリーの目元は、ほんのり赤くなっていたの。

「照れる。」
とサブリー。

「照れているサブリーが愛らしい。」
と、微笑みを絶やさないリッチェル。

「サブリーとリッチェルは、理解した。」
とユージュアル。

「ボクも、理解したの。」

「俺の場合は、アランとバージニの2人だから、愛とか恋とかじゃないよなあ?

俺を口説きたい理由に、恋愛は絡まないだろう?」
とユージュアル。

「ボクも聞きたいの。」

「俺も聞きたい。

それと、俺は、愛でも恋でもなく、第2王子派閥と第3王子派閥を牽制するためだという返事を心待ちにしていることを、あわせて伝えておく。」
とユージュアル。

「アランとバージニは、ボクとユージュアルの疑問に、答えるの。」
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