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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1247.アラン、バージニ、リッチェルの3人が、デヒルお兄様に頭を下げてお願いしたの。3人とも、先走りすぎなの。まず、ボクに相談するの。

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デヒルお兄様は、話したいことがあるようだな、とアランとリッチェルに応えたの。

「聞こう。話せ。」
とデヒルお兄様。

ワイズは、立ったまま、リッチェルの斜め後ろに移動したの。

アラン、バージニ、リッチェルは、立ち上がったの。

ワイズも立ったまま。

ボクとサブリーとユージュアルも立っているの。

近衛別働隊の隊員の話だから、ボクは、総司令として立ち会うの。

アランもリッチェルも、何を話すつもりかしら?

サブリーとユージュアルは、ボクの後ろに隠れたくて仕方ない様子なの。

布妖怪オリベを呼んで、隠した方がいいかしら。

布妖怪オリベを見たら、オリベは、カーテンから離れて、ボクのところに来たの。

ボクは、両手で、オリベを肩掛けマントのように羽織って、サブリーとユージュアルを隠したの。

サブリーもユージュアルも、ボクが守るの。

「私どもは、フィリスの側近、サブリー・ベイモンとユージュアル・ノアと特別に親密な関係になる許可をいただきに参りました。」

アラン、バージニ、リッチェルは、デヒルお兄様に頭をさげたの。

ワイズは、頭を下げなかったの。

ボク、びっくりしているの。

「アラン、バージニ、リッチェルは、ハニートラップじゃなく、本気で、サブリーとユージュアルを口説きたいのかしら?」

事前の意思確認は、大事なの。

第2王子派閥と第3王子派閥のていたらくぶりを体験した後だから、ボクは、理解があるの。

3人が、サブリーとユージュアルに、ボクの目の前でハニートラップをしかけたのは、第2王子派閥と第3王子派閥の貴族学校の学生に、格の違いを見せつけるためだと思っていたの。

「先に、可愛いフィリスの問いかけに答えろ。」
とデヒルお兄様。

「アラン、バージニ、リッチェル。

よく聞くの。

サブリーとユージュアルは、ボクの側近で、ボクのお付きで、ボクの友達なの。

ボクは、サブリーとユージュアルを近衛別働隊に呼んで、ボクの側近とお付きにしたの。

デヒルお兄様に許可を取ると決めた判断は正しいけれど、3人は先走り過ぎなの。

デヒルお兄様の前に、ボクの許可がいるの。

ボクは、ガラン家当主の4男。

サブリーとユージュアルは、それぞれ、ガランの左と右、ベイモン家当主の子息とノア家当主の子息。

同時に、ボクは、近衛別働隊総司令。

近衛別働隊総司令のボクは、隊員を守るの。

ボクは、一生、どんなことからもサブリーとユージュアルを守るもの。」

アラン、バージニ、リッチェル、ワイズは、ボクの指摘に、先走りを反省したの。

「フィリス。
フィリスをすっ飛ばしていたことに、フィリスの指摘で気づいた。」
とワイズ。

「フィリス、ごめん。」
とアラン。

「フィリス、ごめんね。」
とリッチェル。

「フィリス、申し訳ない。」
とバージニ。

反省した4人を、ボクは、許すの。

「ボクが守るのは、サブリーとユージュアルだけじゃないの。

アラン、バージニ、リッチェル、ワイズも、ボクは守るの。

だから。

4人は、早まったり、思い詰めたりする前に、まず、ボク相談するにの。

ボクは、頼りになる男なの。」
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