フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1244.『近衛別働隊、総司令のボクに、派閥の危機を救ってほしい、と助けを求めた判断は誇っていいの。』ボク、学生の良いところは、認めるの。

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ボクは、最年少学生の公爵子息とその側近候補の行動に対して、評価したの。

良いところは、認めるの、ボク。

悪かったところは、反省を促して、次回に活かすようにさせるの。

「キミ達が、第2王子派閥と第3王子派閥のあり方に危機感を持ち、近衛別働隊総司令のボクに助けを求めてきたことは、正解なの。

ボクが介入することが、派閥を立て直す最短ルートなの。

キミ達は、自分自身の判断を褒めていいの。

ボク達に近づこうとする方法は、杜撰で賢くなかったけども、熱意だけは、本物だと認めるの、ボク。

これからは、アラン、バージニ、リッチェル、ワイズに基礎からならうとよいの。

アラン、バージニ、リッチェル、ワイズに指導を受けるための日程の調整は、ボクではなく、アラン、バージニ、リッチェル、ワイズの誰かとすること。」

最年少学生の公爵子息と側近候補の3人の男子学生のうち、公爵子息以外は、苦虫を噛み潰したような顔になったの。

ボク、難しいことを言ったかしら?

分かりやすく、平易な言葉に変えてみるの。

「ボクを味方に選んだのは正しい選択だったから、キミ達は、自分達の判断を誇っていいの。」

ボクが微笑みかけると、最年少学生の公爵子息だけは、ありがとうございます、と口を動かしたの。

公爵子息の側近候補の3人の男子学生は、今後の成長が待たれるの。

その後。

ボクは、グルリダ・ローバウルの貴族学校内での素行や、グルリダ・ローバウルの周囲の情報を聞き取ったの。

ボク、グルリダ・ローバウルとは、社交界で戦いたかったのだけど。

貴族学校の中でぶつかるかもしれないの。

ローバウル公爵家の嫡女、という肩書きは勿論、それ以外の方法でも、貴族学校の中を荒らしているのだもの。

ボク、作戦を立てないとなの。

ボク達は、今後の打ち合わせを終えて、第2王子派閥と第3王子派閥の公爵子息とその側近候補の4人に見送られながら、貴族学校を後にしたの。

ボクが貴族学校から出ていくとき、ガランの兵士は、まだ配置されていたの。

デヒルお兄様は、貴族学校内に、ガランの兵士を配置する必要性を感じたのかしら。

ボクのお仕事場として、安全性が担保されないから、かしら?

グルリダ・ローバウルは、もう学校から帰っていて、今日は会わなかったの。

ワイズを捕まえて、ボクは捕まえなかったのは、理由があると思うの。

ボク達は、ガランの兵士に、近衛別働隊のお仕事のうち、今日の分は終わった、と話して出てきたの。

今から近衛棟に戻って、ボクは、近衛別働隊の幹部に今日の報告をするの。

サブリーとユージュアルには、外交部のハーマルお兄様と、ガラン王都邸にいるマーゴットへの連絡を頼んだの。
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