フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1230.第2王子派閥と第3王子派閥の最年少学生である公爵子息のキミとお話をするのは、デヒルお兄様ではなく、ボクなの。

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ボクは、今から、最年少の学生の公爵子息の相手をするの。

最年少の学生の公爵子息は、近衛か、公爵家か、第2王子派閥と第3王子派閥から人が派遣されてこないことをおかしい、と考えているの。

今回のことは、ガランが第一に対応する案件だから、デヒルお兄様が、ガランの兵士を連れてこられたの。

最年少の学生の公爵子息が、デヒルお兄様がお越しになった意味を理解していないとなると?

第2王子派閥と第3王子派閥は、公爵家の子息の教育に手を抜いたのかしら。

デヒルお兄様のお手を煩わせることはさせないの、ボク。

「キミは、ボクのデヒルお兄様に、無礼なの。」

ボクは、デヒルお兄様が、最年少の学生の公爵子息を相手にしないことが分かっているの。

公爵子息に話しかけるのは、ボクしかいないの。

ガランの次期当主のデヒルお兄様にとって。

公爵子息なんていうのは、そよ風にもならないの。

公爵子息は、公爵ではないもの。

「無礼?誰が?」
と最年少の学生の公爵子息はご不満なの。

「一介の公爵子息では、ガラン家次期当主デヒルお兄様が直々にお話する相手にならないの。

だから、ガラン家当主の4男であり、近衛別働隊総司令のボクが、キミの話し相手になるの。」

「フィリスは、何を言っている?」

最年少の学生の公爵子息は、親切なボクと我関せずなデヒルお兄様を見ているのに、ボクの言葉を信じないの。

「第2王子派閥と第3王子派閥には、教育し直しを要請するの、ボク。

この場は、ボクが、キミの対応をするの。

キミ、質問があるなら、ボクにするの。」

「フィリス。」
とデヒルお兄様。

「デヒルお兄様は、デヒルお兄様のお仕事をなさってくださいませ。

公爵子息を連れて、サブリーとユージュアルと一緒にボクは、別室に移ります。」

ボクは、サブリーとユージュアルに、合図をしたの。

公爵子息を立たせて、手をひいて、ボクは、4人で、別の小部屋に移動したの。

貴族学校からの移動は、デヒルお兄様が移動してからの方がいいの。

今、出入り口は、ガランがおさえているはずだもの。

ボク、サブリー、ユージュアルは、今から、完全に近衛別働隊として動くの。

ボク達3人がウロウロしたら、ガランのお仕事か、近衛別働隊のお仕事か、第三者には紛らわしいもの。

ボク、サブリー、ユージュアル、第2王子派閥と第3王子派閥の最年少学生である公爵子息。

全員が、席についたの。

「さあ、質問があるなら、ボクにしてくるといいの。」
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