上 下
1,223 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1224.後ろに隠れていた男女の学生が、ホーマリーのヒーローだった前世の話をして、【神々の子ども達】の土地への襲撃を自白した理由は?

しおりを挟む
ボクも、サブリーもユージュアルも、顔色一つ変えずに、取り調べをしているの。

怒りも悲しみも、ボク達は、ボク達3人以外に悟らせないの。

ボク達3人は、ガランとガランの右と左、それぞれの当主の子どもとして、今、ここにいるの。

襲撃によるお祖父様の死と、【神々の子ども達】がこの世界からいなくなったことで、人生が変わったのは、ボクだけじゃないの。

サブリーもユージュアルも、人生を捻じ曲げられたの。

襲撃の生き残りだった皇弟とマーゴットが婚約すると決まったときに。

サブリーとユージュアルの妹の婚約が決まり。

それぞれの妹の予備婚約者として、ボク、サブリー、ユージュアルは、マーゴット達が婚約発表して結婚するまで、宙ぶらりんの人生が確定したの。

ボク、サブリー、ユージュアル、3人は、宙ぶらりんになることを望んでなんかいなかったの。

望んでなんかいないけれど、受け入れることのみが許される状況だったの。

ボクもサブリーもユージュアルも、状況を受け入れた上で、好きに生きていくようにしているの。

マーゴット達だって、皇弟やボクの婿入りが予定通りだったら。

今とは別の人生だったと思うの。

「ここまで話せば、鈍いあんたも理解した?」
と後ろに隠れていた女子学生。

「ホーマリーが、ボクのお祖父様を殺したことを隠蔽したことは、理解したの。」

ボクは、冷静に答えたの。

後ろに隠れていた女子学生は、はあ?と言って、ボクを馬鹿にしてきたの。

「あんたの祖父さんはもう死んでいるんだから、今さら関係ない。

鈍いあんたには、具体的に話してやる。

今生きている私達の安全を確保が大事!

私達が生きていると知ったら、また殺される!

私達は、もう二度と油断しない。

私達は、絶対に許さない。

私達を殺したやつらに復讐してやる。

私達は、ヒーローとして生きてきた前世を全部潰された。

ホーマリーを発展させたのは、ホーマリーのヒーロー。

私達の存在を消したホーマリーを私達は許さない。」
と後ろに隠れていた女子学生は、怨念を吐き出し始めたの。

ボクのお祖父様を殺しておきながら、死んでいるから関係ないという台詞を、孫のボクに、面と向かって吐けるのは。

この世界とこの世界に生きる者を下に見ているからなの。

この世界に再転生して、異世界転生者の自我が更に強まったのかしら。

「フィリス・ガランの祖父さんを殺したのは、ホーマリーだって、わざわざ教えてやったのは、何のためか、もう分かっただろ?」
と後ろに隠れていた男子学生は、ボクに笑いかけてきたの。

「分からないの。」

分かりたくないの、ボク。

お祖父様を殺しておきながら、なんとも思わないような者の考えることなんて、ろくなことじゃないもの。

分かりたくないけれど、知らないわけにはいかないの。

取り調べだもの。

「なあ、あんたも、祖父さんを殺したホーマリーが憎いだろう?

俺達と一緒に、ホーマリーに復讐しよう。」
と後ろに隠れていた男子学生。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない

薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。 彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。 しかし五十嵐はテオドアが苦手。 黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕

hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。 それは容姿にも性格にも表れていた。 なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。 一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。 僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか? ★BL&R18です。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~

日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!  斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。  偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。 「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」  選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。

処理中です...