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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1216.ホーマリーの歴史研究家は、【神々の子ども達】に会えずに帰ってきたホーマリーのヒーローに、ホーマリーの歴史を捏造して聞かせたの。

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「【神々の子ども達】に門前払いされて帰った後。

私達は、真っ先に、歴史研究家に会って、知らないやつらに侮辱されたことを話した。」
と後ろに隠れていた女子学生。

「歴史研究家は、俺達の話を聞いて、【神々の子ども達】という寄生虫のせいで、ホーマリー王国は滅んだという、闇に葬られた歴史を話してくれた。」
と後ろに隠れていた男子学生。

ボクは、驚いているの。

歴史を改竄して歪曲したら、それは、創作物と言ってもいい、とボクは思うの。

ホーマリーの歴史研究家は、そうであってほしいという妄想に取り憑かれたのかしら?

それとも。

ホーマリーの歴史研究家個人じゃなく、ホーマリーという国が、ホーマリー建国の歴史を捏造しようとしているのかしら?

ホーマリーのヒーローに、捏造した歴史を吹き込んで、何をしようとしたのかしら?

ホーマリーの国内に限定すれば、誤った情報を歴史として国民に刷り込むことは可能なの。

建国前の資料が残されておらず、誤りを訂正できる人材もいない場合。

誤った情報を刷り込まれた国民は、何が間違いかも分からないの。

国をあげて、国民を洗脳する計画があったのかしら?

でも。

なんのために?

「ホーマリーは、【神々の子ども達】という悪習から解き放たれるために、【神々の子ども達】に肩入れしていた王侯貴族を追放して、生まれ変わった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

ホーマリーは、自分達を美化して、王侯貴族の追放を正当化したかったのかしら。

捏造した歴史で、国民と教養のない外国人は騙せるかしら?

ホーマリーは、平民の国だから、という理由ではなく、ホーマリーの成り立ちから、各国の主要な王侯貴族は、ホーマリーを相手にしない。

ホーマリーは、各国の王侯貴族に相手にされていないことを逆手に取る気かしら。

平民同士の交流を利用して、国際社会に洗脳を拡大しようとしているのかしら。

悪質なの。

ホーマリーの内情を調べる必要があるの。

「時代が変われば、ホーマリーの在り方が認められる日が来る。

今は、まだ、その時代がきていないだけだと、歴史研究家は、話していた。

同時に。
時代が変わる速度が遅すぎることを、歴史研究家は、心配していた。

時代が変わることはないかもしれない、と考えると、ホーマリーの未来はいつまでも、今より向上しない。

秘密にされているけれど、ホーマリー王国だったときの方が、ホーマリーになったときより、生活は豊かだった、と言っていた。

だったら、私達が時代を変えてやればいい。

ホーマリーにはヒーローがいる。

この世界の悪習を全部変える使命のために、私達はヒーローとして、異世界転生したんだと分かった。」
と後ろに隠れていた女子学生。

壮大な誤解と思い込みによる勘違いなの。

異世界転生者に使命などないの。

たまたま、この世界へ異世界転生しただけなの。

郷に入っては郷に従えなの。

奇をてらわずに過ごす異世界転生者もいるの。

自尊心という魔物に、人生を食い尽くされた後になって、平穏な人生を求めるのは、遅すぎるの。
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