フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
1,209 / 1,440
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1210.19年前、20代か30代のホーマリー人の歴史研究家が、【神々の子ども達】について、ホーマリーのヒーローだった男女の学生の前世に?

しおりを挟む
後ろに隠れていた男女の学生に尋ねたいことが、ボクの中で決まったの。

後ろに隠れていた男女の学生が話しやすいように、話の流れを作るの。

「19年前に、キミ達が前世で会った、【神々の子ども達】を知っている人は、ホーマリーの国民だったのかしら?

ホーマリーの国民なら、ホーマリーのヒーローと呼ばれていたキミ達が知らないことをその人は、どうやって知ったのかしら?」

「その人は、子どもの頃からの趣味を仕事にした人で、ホーマリーの歴史研究家だった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

歴史研究家。

同じ世界に転生した場合、誤魔化しがきく職業なの。

「ホーマリーの歴史研究家は、ホーマリー生まれで、ホーマリー育ちの、生粋のホーマリー人なのかしら?」

王侯貴族を追放し、協定を離脱したホーマリー。

【神々の子ども達】についての正しい情報は、シャットアウトされていたの。

【神々の子ども達】という単語でさえ、ホーマリーでは、日常的に使われることはなくなっていたの。

歴史研究家なら、【神々の子ども達】について、ホーマリー国内にいても、知る機会はあったのかしら?

不都合な真実をホーマリーは、どの程度歴史に残したのかしら?

「歴史研究家は、生粋のホーマリー人だった。

俺達は、ヒーローだから、ホーマリー政府が認めない人と会うことはなかった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「キミ達が亡くなる前に、ホーマリーの歴史研究家はまだ生きていたかしら?」

男女の学生を連れて、ホーマリーに行こうかしら。

ホーマリーの歴史研究家に会って、直接、確かめたいの。

前世が、発案者だったかどうかを。

「ああ。
歴史研究家は、歴史を研究して、歴史の教科書を書いていた。

当時20代か30代くらいだったから、今は、40代から50代くらい。

地味で貧相で、研究にしか興味ない人だった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

生きているなら、好都合なの。

「歴史研究家とヒーローのキミ達は、どうやって出会ったのかしら?」

「俺達に会いたい人はたくさんいた。

俺達に勉強を教えてくれた人の1人が、ホーマリーで一番歴史に詳しい学者と会ってみないか、と間を取り持った。

一番同士で、話があうんじゃないかって。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「私達は、ホーマリーの歴史なんて、かけらも興味がなかった。

私達は、別に会わなくても良かった。

歴史学者が会いたいって言うから、会ってやった。」
と後ろに隠れていた女子学生。

「会ったら、わりと話が通じる人だった。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「私達の話を聞いても、崇めたりしなかった。」
と後ろに隠れていた女子学生。

「崇めたり?ヒーローは、崇められる文化なのかしら?

キミ達と歴史研究家は、会えば話をする仲になったのかしら。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私の容姿は中の下だと、婚約者が話していたのを小耳に挟んでしまいました

山田ランチ
恋愛
想い合う二人のすれ違いラブストーリー。 ※以前掲載しておりましたものを、加筆の為再投稿致しました。お読み下さっていた方は重複しますので、ご注意下さいませ。 コレット・ロシニョール 侯爵家令嬢。ジャンの双子の姉。 ジャン・ロシニョール 侯爵家嫡男。コレットの双子の弟。 トリスタン・デュボワ 公爵家嫡男。コレットの婚約者。 クレマン・ルゥセーブル・ジハァーウ、王太子。 シモン・ノアイユ 辺境伯家嫡男。コレットの従兄。 ルネ ロシニョール家の侍女でコレット付き。 シルヴィー・ペレス 子爵令嬢。 〈あらすじ〉  コレットは愛しの婚約者が自分の容姿について話しているのを聞いてしまう。このまま大好きな婚約者のそばにいれば疎まれてしまうと思ったコレットは、親類の領地へ向かう事に。そこで新しい商売を始めたコレットは、知らない間に国の重要人物になってしまう。そしてトリスタンにも女性の影が見え隠れして……。  ジレジレ、すれ違いラブストーリー

前世である母国の召喚に巻き込まれた俺

るい
BL
 国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。

【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。

桜月夜
BL
 前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。  思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)

かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。 はい? 自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが? しかも、男なんですが? BL初挑戦! ヌルイです。 王子目線追加しました。 沢山の方に読んでいただき、感謝します!! 6月3日、BL部門日間1位になりました。 ありがとうございます!!!

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

囚われた元王は逃げ出せない

スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた そうあの日までは 忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに なんで俺にこんな事を 「国王でないならもう俺のものだ」 「僕をあなたの側にずっといさせて」 「君のいない人生は生きられない」 「私の国の王妃にならないか」 いやいや、みんな何いってんの?

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

処理中です...