フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1209.異世界転生者が、この世界で死亡後、世界をまたがずに再転生したとしたら?ボクは仮説をたてたの。発案者は、再転生していないかしら?

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発案者の思想が危険だと、国際社会は、発案者の処分を決めていたの。

国境を越えたところで、と。

でも、無駄足に終わったの。

追放した平民の指導者が、発案者からの仕返しを恐れて、追手をかけ、国境手前で発案者を殺しているの。

『ザマァを阻止するためには、ザマァをさせなくすることが大事。

ザマァが始まるまでびくびくするなんて、馬鹿のすること。』
というのが、追手をかけさせた平民の指導者の発言なの。

平民の指導者は、複数いたけれど、追手をかけさせることを強行に主張したのは1人。

当時の一連の流れを検証していた歴史学者達は、発案者と発案者に追手をかけた指導者は、異世界転生者の疑いがある、と結論付けたの。

恐ろしいほど世情に合わない思考と行動。

周りとの差異を自身の利点だと考えて、己を省みずに突き進み、色々なものを巻き込んで、破滅へと急ぐ。

過去の例を見ても。

異世界転生者が陥りがちな破滅パターンの一つだと。

ボクが、どうして、ホーマリーの歴史と、ホーマリー王国の終焉、ホーマリー王国の終焉の引き金をひいた発案者について思い返しているか。

ボクは、1つの仮説を立てたの。

ボクの目の前には、異世界転生してから、この世界で死亡後、この世界で転生し直した男女の学生がいるの。

発案者が異世界転生者なら、死亡後、この世界で転生し直した可能性はないかしら?

19年前、ガラン家先代当主夫妻が亡くなることになった、【神々の子ども達】を巻き込んだ襲撃事件が起きた当時の、平民しかいないホーマリーに、【神々の子ども達】という名称を知っている人がいた可能性は低いの。

ホーマリーが協定を離脱した後。
【神々の子ども達】に関係する各国のみならず、【神々の子ども達】に関する情報は、ホーマリーに入らなくなっていたの。

殺された発案者は、異世界転生者だった当時の人格と自我を持ったままで転生し、異世界転生したばかりだった前世の男女の学生に、【神々の子ども達】について、間違った知識を吹き込んだんじゃないかしら?

ホーマリーの外から来た人ではなく、ホーマリー人の中に【神々の子ども達】という名称を知っている人がいて、ホーマリーのヒーローと呼ばれていた2人に誤った知識を与え、それが原因で、ヒーローと呼ばれた2人は死に追いやられたなら。

異世界転生者だった発案者がこの世界に転生し直したときに、自身の前世を死に至らしめたホーマリーという国に復讐したとも言えるの。

発案者は、ホーマリーという国に復讐するために、発案者自身より後に生まれた異世界転生者を利用して死なせた。

発案者に利用されて死なされた前世の男女の学生は、発案者ではなく、この世界に生きる人を恨んでいる。

発案者は、前世の男女の学生を騙したけれど、死に至らしめることはしなかったということかしら。

前世の男女の学生を死に至らしめたのは、異世界転生者ではない、この世界の住人ということかしら。

男女の学生に聞くことがまとまったの。
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