フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

文字の大きさ
上 下
1,206 / 1,439
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1207.【神々の子ども達】の土地と【神々の子ども達】の土地の周囲の非武装中立地帯を警備してきた国際社会と、革命が起きたホーマリー。

しおりを挟む
【神々の子ども達】の土地と、【神々の子ども達】の土地の周囲に広がる非武装中立地帯を維持するために。

各国は、順番に警備を請け負っているの。

【神々の子ども達】に伴侶として選ばれることは、栄誉なの。

選ばれた子どもは、【神々の子ども達】の中で、伴侶として過ごすのに相応しいというお墨付きをいただいた、ということだもの。

栄誉は、栄誉として、家族の胸にしまいこみ、選ばれた子どもに人並みの人生を送らせることもできるの。

選ばれる子どもは、選ばれた子どもを健やかに育てられる家に生まれた子どもに限られるから、子どもが選ばれたことは、家にとっても栄誉なの。

平民の子どもは、選ばれないの。

平民には、子どもを守り切る力もなければ、【神々の子ども達】の中で遜色なく暮らせるだけの教育を施すだけの力もないもの。

【神々の子ども達】に選ばれるのは、大前提として裕福な王侯貴族の家に生まれる子どもに限定されるの。

【神々の子ども達】に選ばれた子どもは、政略結婚ではないの。

【神々の子ども達】に選ばれた子どもがいることで、家や国に利益をもたらすことはないの。

実利ではなく栄誉として、家族が胸のうちに秘めておくことなの。

まかり間違っても、政略結婚としての成果を期待してはいけないの。

そういう成果を必要としないような家の子どもが選ばれるの。

【神々の子ども達】の土地で、【神々の子ども達】と暮らすために必要な教育は、俗世とは異なる独自のものなの。

【神々の子ども達】と暮らすための教育は、選ばれた子どもが成人する15歳までに終わらせて、家から送り出すの。

政略結婚の必要がなく、裕福な家でないと、【神々の子ども達】に選ばれた子どもの教育が困難なの。

そういった理由で、【神々の子ども達】に選ばれる子どもは、世界中の王侯貴族の上澄みから掬い上げるの。

【神々の子ども達】の土地の警備を出している国は、【神々の子ども達】に選ばれる栄誉を理解している国々なの。

歴史のある国々が、協定を結んで、警備にあたってきたの。

【神々の子ども達】の土地と非武装中立地帯の警備費用は、各国の国費なの。

警備用の人員も含めて、警備にかかる費用の全ては、警備する各国が負担するの。

警備のレベルは、【神々の子ども達】がこちらにお住まいになり始めたときに、決まったの。

どの国も、決まっている警備レベルより下がらないようにしていたの。

警備費用は、費用を捻出している国の国益のために使われているわけではないけれど、毎年一定額を確保しないといけないの。

警備に関わる人の育成費用は、継続的に必要なの。

国として、永続的に削ることができない費用なの。

【神々の子ども達】の警備をしている国の上層部、王侯貴族は、必要経費だと知っているから、【神々の子ども達】に関する費用には手を付けないの。

平民が革命を起こして、王侯貴族を追放したホーマリーの革命を起こすきっかけが、【神々の子ども達】関連の経費についてだったの。

国が裕福であることをいいことに、国の予算を一部の王侯貴族が、使い込んでいる、と騒いで廃止を訴えたのが、発端だったの。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります

真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」 婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。  そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。  脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。  王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~

TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ! 東京五輪応援します! 色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

処理中です...