フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1206.ホーマリーという国は、王侯貴族を追放し、無血革命を成功させ、平民こそが主役になる、と国民が盛り上がったの。国際社会の評価は?

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後ろに隠れていた女子学生は、何かが腹にすえかねるようなの。

ボクは、考え方が違いすぎて、びっくりしっぱなしなの。

「神様に会った私達が会いたいと言ったのに。

【神々の子ども達】は、断ってきた。

ホーマリーへ会いにこないというから、私達から会いに行ってやったんだ。」

後ろに隠れていた女子学生は、会いたいから、【神々の子ども達】を呼びつけたと話しているの。

【神々の子ども達】は、【神々の子ども達】の土地から出ないの。

【神々の子ども達】を知る者の常識なの。

後ろに隠れていた男女の学生の前世で、【神々の子ども達】について教えた者は、【神々の子ども達】について、どんな情報を教えたのかしら。

「あいつら、お高く止まって門前払いを食らわせやがった。

非武装地帯に着いたら、警備をしているというやつらが現れて、ホーマリーの国民には【神々の子ども達】に会う資格がないから、会えない、帰れと言ってきた。」
と後ろに隠れていた女子学生。

【神々の子ども達】の土地の周囲の非武装中立地帯は、非武装中立という趣旨を守るために、各国が責任を持って警備にあたっているの。

無法者を横行させないために。

警備に止められたということは、最初に、無法者だと判断された、ということなの。

ホーマリーの国民である時点で、【神々の子ども達】の土地の非武装中立地帯に入る資格はない。

ホーマリーと名乗りながら、非武装中立地帯に足を踏み入れるようなことをしないかぎり、ホーマリーの国民かどうかなんて、警備担当者に分かるはずもない。

ホーマリーの国民に、一目で分かる特徴はないもの。

警備に止められた後、どこの誰か、とあらためてみて、ホーマリーの国民か、帰れ、となったと思うの。

ホーマリーの国民が、【神々の子ども達】の非武装中立地帯に立ち入りできないのは、ホーマリーが、革命を起こして、平民だけの国になったからなの。

ホーマリー王国のホーマリー王国民は、立ち入りできていたの。

ホーマリーから、王侯貴族を追放したとき。

ホーマリー国民は、無血革命の成功だ、国民の勝利だ、と狂喜乱舞したそうなの。

生まれに左右されない新しい時代の始まりだと、国中が盛り上がっていたそう。

ホーマリーは、王侯貴族を追放したことで、国際社会で、国としての信用が失墜したの。

ホーマリー王国の王侯貴族は、温厚で、どの代の治世にも国際的に問題はなかったの。

対外的にも対内的にも。

温厚な為政者が、豊かな土地を治めていた。

欲に目をくらませた平民が、王侯貴族を追い出して、利益を貪ろうと欲した。

これが、国際社会からのホーマリー無血革命の評価なの。

多くの国が、王侯貴族のいなくなったホーマリーという国から距離をとったの。

ホーマリーの国民は、なぜ、ホーマリーが国としての信用を失ったか、理解できなかったの。

ホーマリーの革命勢力は、リーダーから末端に至るまで、王侯貴族というものがいかによろしくない特権階級かと語るような国民だったの。

欲深さを正当化する国民性が、国際社会から警戒されて、危険視されていたのだけど。

平民が治めている国は、他にもあるけれど、ホーマリーのように、大々的に平民至上主義を唱えた国はなかったの。

ホーマリーは、平民こそが国の主役だと豪語して、他の国にもお節介をやこうとしたの。

ホーマリーは、王侯貴族を追放したときに、前の権力者の決めたことだから、と言って、国際社会での決まりや約束を無視したり、なかったことにしたの。

無法者を発見して、無法者がホーマリーと判明したら。

警備担当は、ホーマリーは帰れ、入ってくるな、と言うのは、当然なの。

ホーマリーは、ホーマリーになってから、ホーマリー王国時代に取り決めた【神々の子ども達】の協定から外れたの。
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