上 下
1,202 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1203.後ろに隠れていた男女の学生は、異世界転生者として神様にあったというのだけど。ボクの知る神様は、人間に説明なんてしないの。

しおりを挟む
「異世界転生したら、明るい未来しかない、と聞いていた!」
と後ろに隠れていた女子学生。

「説明は、いつ、誰がしたのかしら?
この世界に生まれてから?生まれる前?」

「何を言っているんだか!説明するのは神様に決まっている!」
と後ろに隠れていた女子学生。

神様?

この世界ではない、異世界の神様かしら。

ボクが知る神様は、異世界転生者に説明しないもの。

うぐいす色のワイバーンの神獣パパランが、異世界転生者と会ったら?

『飛んでみろ。』
と言うと思うの。

ワイバーン基準で、飛び方が元気かどうか見るために。

パパランは、人が飛ぶ生き物かどうか、なんて気にしないもの。

気に入らなければ、落っことしてそのままにするの。

気に入ったら、飛べるまで特訓に付き合ってくれるの。

人と関わる神は、神視点で動くの。

人のために、神様が説明に現れることはないの。

「キミ達は、相手が神様だと、どうして分かったのかしら?

神様は、どんな姿や声をしていたのかしら?」

「異世界転生は、神様が説明してチートを授けるものだから。
向こうも神様と名乗ったし。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「神様だ、と神様自身が自発的に告げたのかしら?

キミ達から、現れた相手に神様かと聞いたのかしら?」

「神様だと言っているんだから、どうでもいいだろう!」
と後ろに隠れていた男子学生。

「いつ、どこで会ったのかしら?」

「俺が転生したと気づいていて3年後。10歳のときだ。」
と後ろに隠れていた男子学生。

自称神様な気がするの。

異世界転生者の中でも、前世の記憶や人格、思考が強すぎる者は、この世界の神様というものを知らないから、神様詐欺にあったんじゃないかしら。

「キミが、前世の10歳で神様に会った場所は、コーハ王国だったかしら?」

「いや。コーハ王国じゃない。ホーマリーという国だった。」

後ろに隠れていた男子学生の前世は、ホーマリー出身。

ホーマリーは、革命が起きたの。

蜂起した平民から逃れるため、ホーマリーの王侯貴族は、国外へ逃れたの。

今のホーマリーは、平民の代表が国を治めているの。

コーハ王国とホーマリーは、お付き合いがないの。

ホーマリーが、王国じゃなくなったから。

「キミの前世は、今から何年前に終わりを迎えたのかしら。」

後ろに隠れていた男女の学生は、互いに目を合わせたの。

「19年前だ。」
と後ろに隠れていた男子学生。

「私も19年前。ここまで話したら、隠すこともない。」

後ろに隠れていた女子学生は、首にかけている魔導具をもてあそびながら、話しだしたの。

「あんたは、第4王子の愛人やっている、というフィリス・ガランだろ?

旅先で死んだというコーハ王国のガラン家の先代当主っていうのは、あんたの祖父さんだっけ?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない

薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。 彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。 しかし五十嵐はテオドアが苦手。 黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕

hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。 それは容姿にも性格にも表れていた。 なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。 一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。 僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか? ★BL&R18です。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

処理中です...