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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1196.ハイゾの部屋に入るときは退路確保が必須なの。ハイゾと後ろに隠れていた男女の学生の繋がりは何かしら?

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ボクは、ハイゾの部屋に入るときの入り方を確認することにしたの。

現場に踏み込むための情報は、あらかじめ集めておくの。

「ハイゾのお部屋に行くときは、どのお家からでも行けるのかしら?

ハイゾのお部屋に遊びに行くとき、ハイゾはお部屋で待っているのかしら?

それとも、ハイゾとお部屋に一緒に入るのかしら?」

「俺と一緒に入ればいい。」
とハイゾ。

「部屋に入るときも出るときも、ハイゾと一緒なのかしら?」

「そうだ。一緒だ。」
とハイゾ。

ハイゾがいないと、部屋に入れない仕掛けになっているか、ハイゾ自身が、部屋の鍵の役割を担っているのかしら。

ハイゾの部屋に入る前に、帰り道を確保しておかないと、ハイゾによって閉じ込められる可能性があるの。

「ハイゾが、ボクのいる部屋に入ってくるきっかけになった男女の学生と仲良くなったきっかけは何かしら?」

後ろに隠れていた男女の学生は、貴族学校に通う貴族の子どもとしては、異様なの。

自分達が違っているという自覚があるのか、ないのか。

ダニラ侯爵家は、侯爵子息のハイゾと、異様な男女の学生を引き合わせて何をしようとしていたのかしら?

ハイゾの外れているとこらを、周りに馴染めるように調整する人選ではないの。

より異端へとはしらせているの。

ハイゾと男女の学生の年の差は、親子と言えるほどの開きがあるの。

同年代ではなく、親子ほどの年が離れた子どもを話相手に?

ハイゾと男女の学生の反応からみると、ハイゾの技術の継承を目的にしていたわけではないと思うの。

「そんなことが気になるのか?」
とハイゾ。

「気になるの。
ボク、偉い人だけど、ハイゾを知らなかったの。

男女の学生は、偉くないけど、ハイゾを知っているの。

ハイゾも男女の学生を知っているの。

ハイゾ、ボクのことは知っていたかしら?」

ハイゾは、ボクのことをじっと見つめたの。

「知らない。」

ハイゾは、社交してこなかったのかしら。

ハイゾの周囲は、ハイゾに情報を与えないようにしていたのかしら。

ハイゾが、外の世界に興味を持たないように。

今のハイゾは、外に出すと、大成功か、大失敗だと思うの。

社交界に出ていないなら、ボクを知らないことにも納得なの。

ボク、話題の人だもの。

「ハイゾとこの男女の学生とは、どんな風に知り合ったのかしら?」

「紹介された中で、俺の話についてこれるのは、この2人だけだった。」
とハイゾ。

「ハイゾは、どんなお話をしていたのかしら?」

話が通じる、というのなら、日常会話ではなく、専門的な話かしら?

「ハイゾ様、話してはいけません。

それだけは絶対に誰にも話してはいけないと、ご両親から言われています。」
と後ろに隠れていた男子学生。
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