フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1190.ボクは、心配性のハイゾに、後ろに隠れていた男女の学生の安泰を保証したの。ボクが、首を落とすまで、男女の学生は、安泰なの。

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後ろに隠れていた男女の学生は、まだ話ができるの。

元気なの。

首を落とすのは、もう少し後にしても、生きているうちなら、問題ないの。

「おい、この2人をやったのは、お前か!」
とハイゾは、勢いよくボクに聞いてきたの。

ボクは、ムッとして見せたの。

「ボクが聞いているの。

ボクの問いかけに答えずに、自分の疑問だけを解消しようなんて図々しい行いをしたことをキミは恥じるといいの。

キミの名前を名乗るの。」

「そんな暇あるか!
早く手当てをしないと、2人が死んでしまう!」
とハイゾ。

ハイゾを落ち着かせるために、ボクは、ハイゾの懸念材料を払拭するの。

ハイゾの懸念は、後ろに隠れていた男女の学生の命なの。

「キミは、心配性なの。
ボクが保証するの。

2人は、元気なの。
さっきも、叫んだり、喋ったりしていたの。
まだ死なないの。」

ボクが首を落とすまで、2人は、安泰なの。

ハイゾは、安心するといいの。

ボク、まだ、2人の首を切り落としていないもの。

2人は、まだ、生きているの。

ボクの堂々とした物言いにハイゾは、気圧されたの。

ボクは、偉い人なの。

偉い人は、偉さで、下の者の不安が杞憂だと分からせてやるものなの。

「ああ、うん。
名乗れというなら、お前が先に名乗れ。」
とハイゾは、トーンダウンしたの。

「先に、この部屋にいたのは、ボクなの。

キミは、ボクに断りもなく、部屋に飛び込んできて、わあわあ騒いだの。

ボクは、わあわあしていないの。

ボクが、キミに名前を聞くのは当たり前のことなの。

さあ、ボクに名乗るの。」

ハイゾは、ボクの正論に怯んだの。

「ああ。後から来て、騒いだのは、俺だ。

俺は、ハイゾ・ダニラ。俺の家はダニラ侯爵家だ。」
とハイゾ。

ハイゾ、キミは、婿入りしたのではないのかしら?

本人がダニラ侯爵家だと言うなら、言わせておくの。

ダニラ侯爵家の取り調べがしやすくなるもの。

エリル伯爵家は、ボクが取り調べに呼んだ男子学生の家として、取り調べをするから問題ないの。

「キミ、自分が今、どこにいるか、わかるかしら?」

「学校の会議室だ。入ったことがある場所は、覚えている。」
とハイゾ。

いい調子なの。

「ダニラ侯爵家のハイゾは、学生に見えないの。

ボクより年上に見えるもの。

学校には、どんな用事があったのかしら?」

「この2人に助けを求められたから、助けに来た。

実際に、危ないところだった。

間に合って良かった。」
とハイゾは、後ろに隠れていた男女の学生を示したの。

「ハイゾさん。そいつは、いきなり、人の手を切り落とすようなやつです。

馬鹿に見えるけれど、危ないやつです。

地味で無害そうな見た目に騙されないでください。」
と後ろに隠れていた女子学生。

「そいつのペースに巻き込まれないでください。
のんびり話していないで、早く助けてください。」
と後ろに隠れていた男子学生。
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