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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1168.派閥に所属していながら、派閥のトップの頭越しに他派閥のトップとやり取りすることのリスクは、失敗したときに全て表面化するの。

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第2王子派閥と第3王子派閥に所属しない女子学生は、女子学生自身と関係するグルリダ・ローバウルの行動を話しているの。

女子学生は、気づいていないの。

女子学生の話しているグルリダ・ローバウルの行為、貴族令嬢として、公爵家の嫡女として、相応しくないと知らないの。

女子学生は、自身の発言によって、グルリダ・ローバウルの評価を下げていることに気付けないの。

女子学生は、不都合な真実を暴露しているとは思っていないの。

男性担当者は、絶望しているの。

男性担当者の養女の女子学生が、養親である男性担当者と公爵家の嫡女グルリダ・ローバウルがただならぬ仲だと放言したの。

たとえ、男性担当者とグルリダ・ローバウルが頻繁に逢引していた事実があったとしても。

グルリダ・ローバウルとローバウル公爵家から、男性担当者と男性担当者の家に虚偽の話をばら撒くな、と抗議がきたら、男性担当者も男性担当者の家も太刀打ちできないの。

サージェ侯爵家の仲介で、ローバウル公爵家やグルリダ・ローバウルと親交を深めたのなら、サージェ侯爵家が間に入るの。

男性担当者の家は、サージェ侯爵家が采配する旧ビーイット公爵家の派閥に所属しているもの。

でも、今までの話を照合すると、サージェ侯爵家は、本件にはノータッチなの。

男性担当者と男性担当者の家は、サージェ侯爵家を間に挟まないで、ローバウル公爵家やグルリダ・ローバウルと直接やりとりをしているの。

女子学生の生物学上の両親である第2王子派閥と第3王子派閥に所属する2つの家も、派閥のトップを介さず、ローバウル公爵家やグルリダ・ローバウルとやり取りしたの。

自派閥のトップの頭越しに他派閥のトップとやり取りをした場合。

成功すれば、自派閥に介入されずに、大きな顔ができるの。

失敗したら。

自派閥に助けてもらえないことが多いの。

助けてもらえても、自派閥への背信行為の代償は高くつくの。

当主交代だけでなく、貴族てして、家の独立性を保てなくなることもあるの。

ボクは、男性担当者に提案したの。

「キミとキミの家の救済するための案は、2つあるの。

キミが、自力で、グルリダ・ローバウルと結婚すること。

婚約ではなく、結婚なの。

グルリダ・ローバウルの名誉とキミの命とキミの家の存続のためには、解消される見込みが高い婚約では、役に立たないの。

もしくは。

グルリダ・ローバウルとローバウル公爵家の価値ある情報をボクに提供することで、ボクと取引をすること。

この部屋の中で、グルリダ・ローバウルを下せるのは、ボクだけだもの。」

ボクは男性担当者に選ばせるの。
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