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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1150.国が真相究明に動く事件。取り調べに非協力的な態度は、家への取り調べにも影響があるの。グルリダ・ローバウルと男性担当者の関係は?

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男性担当者は、ローバウル公爵家の嫡女、グルリダ・ローバウルと面識があって、グルリダ・ローバウルを庇いたいように見受けられるの。

捜査の目を誤魔化すために差し出せる相手はいないか、と男性担当者は考えているんじゃないかしら。

無駄なあがきなの。

足掻いて気が済むなら、好きなだけ足掻けばいいけれど、足掻いた分は、男性担当者の今後の待遇に跳ね返るの。

取り調べに協力的だったか否か。

第2王子派閥と第3王子派閥に所属していない女子学生が国を通さずに作られた人造人間という疑いが持たれている件での取り調べに協力的ではなかった、ということを反省して、後から言い訳したところで、男性担当者の待遇が良くなるか、というと。

家への取り調べがキツくなるの。

男性担当者の場合、実兄の取り調べが、最初から優しくなくなるの。

ビーイット公爵家に元々仕えていた家で、教育を怠っていないなら、国が介入する事件への協力について理解していないわけではないと思うの。

理解していても、なのかしら?

グルリダ・ローバウルは、男性担当者にとって、実兄よりも優先されるのかしら。

男性担当者が庇い立てしたところで、ローバウル公爵家への疑惑が存在する限り、ローバウル公爵家は捜査対象になるの。

ボクとしては、状況が整い過ぎていて、ローバウル公爵家の嫡女グルリダ・ローバウルの関与を疑わざるをえないの。

ローバウル公爵家の嫡女グルリダ・ローバウルが関与しているのは、確かだと思ってしまうの。

グルリダ・ローバウルの先に追求の手を伸ばせるか、が重要なの。

グルリダ・ローバウルは、犯人を追求したい側に分かりやすく提示されたエサの役目。  

手っ取り早くグルリダ・ローバウルを排除して、当面の安泰を望むなら、飛びつかずにはいられない心理を利用して、黒幕までたどり着けなくしているの。

男性担当者は、グルリダ・ローバウルを知らないとは、言わないの。

もっと、はっきりと聞くの。

「キミは、グルリダ・ローバウルを知らないかしら?

ボクやキミより年下だけど、キミの養女よりは年上なの。」

「ローバウル公爵家の次代は、どなたも社交に積極的だと評判がよい。」

男性担当者の、ローバウル公爵家の嫡女グルリダ・ローバウルに対する心象は良いもの、のようなの。

「キミの養女とグルリダ・ローバウルの交流は、あるのかしら。
一切ないのなら、ない、と言うの。」

「恐れ多くも、社交の輪に加えていただけたことは。」
と言葉を濁す男性担当者。

「ボク、交流と言ったの。社交に限定していないの。
キミの養女、そもそもの話だけど、社交に出せるのかしら?」
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