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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1133.第2王子派閥と第3王子派閥の学生は、工作員に洗脳されているの。元手がかからず、口先だけで、怠惰な本質を刺激された模様。

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躾のなっていない学生は、ざわざわしたままだけど、特に何をするでもなし。

この部屋の学生は、自分に危害が及ばないなら、見物している呑気者なの。

自分が無事だからって、高みの見物をしていたら、自分の番なんて、あっという間に回ってくるものなの。

自分の番になってから、オタオタしていたら、オタオタしている足元をすくわれて、一貫のオワリなの。

この部屋にいる学生の危機意識の無さは、平和ボケというのかしら。

平和でもないのに、平和ボケの学生を量産したら、国が滅びるの。

生き物の世界は、個体が2つ以上存在する時点で、平和でなくなるの。

平和ボケの発生源を取り除かないといけないの。

何者かが、思考を浅はかにして、考える力をなくすように誘導しているの。

平和ボケは、お手軽な洗脳なの。

元手がいらなくて、口先だけで、他人の怠惰な本質に働きかけると、平和ボケを作れるの。

平和ボケに染まった者は、己のために戦うことを良しとしないから、戦わずに自滅するの。

平和ボケ生産は、破壊工作の一つなの。

第2王子派閥と第3王子派閥の学生は、工作員の破壊工作に引っかかったの。

後から派閥に合流した家は、消極的な派閥加入理由だけに、各家の熱量の少なさもあって、派閥内でのポジションには恵まれているとは言い難いの。

工作員は、うだつのあがらない家のご子息やご令嬢を洗脳の標的に絞ったの。

洗脳が表面化するまで時間がかかったのは、派閥内での注目度が低い家の子どもだったから。

社交の場では目立った行動を取らずに、集団になって、くだを巻くだけ。

貴族学校の中では、数に物を言わせて、幅を利かせる。

このような卑しさは、コーハ王国の貴族の肩書きを背負うのに、相応しくないの。

可及的速やかに、更生させないと、若年層に急死者が増えるの。

表に出せないような質の悪い貴族子弟や貴族令嬢に、行く末の心配は無用なの。

最年少の公爵子息は、喧騒に加わらずに、全体を見ているの。

最年少の公爵子息は、誰が生き残れるか、見極めに来たのかしら?

失格者をふるい落としに来たのかしら?

この喧騒の中、男性担当者は、両腕がなくなった状態のまま床に伏せて呻いているの。

「男性担当者は、叫ばなくなったの。
中断したけれど、男性担当者の取り調べを再開するの。

ユージュアル、取り調べを再開なの。」

「了解、総司令。」
とユージュアル。

ボクが、男性担当者の取り調べの再開をユージュアルに指示すると。

「信じられない。嘘でしょ?残酷過ぎるわよ、なんなの、この魔空間!」
と、第2王子派閥でも第3王子派閥でもない女子学生が叫んだの。

この女子学生は、十分怪しいの。

怪しいけれど、この女子学生は、黒幕じゃないの。

黒幕は、べつにいるの。
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