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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1129.有能な派閥のトップとは?という話を学生にしたの。コーハ王国は、決闘で決着をつけないの。場外乱闘や裏工作は非公式扱いなの。

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ボクは、続けて、派閥を率いることの意味を話すことにしたの。

聞く耳を持たない、が基本スタンスの人に、大切なお話をするときは、タイミングが全てなの。

どんな言葉を使うか、よりも、タイミングなの。

コーハ王国の貴族学校に通う学生は、全員貴族籍があるの。

コーハ王国の貴族は、一生貴族なの。

コーハ王国の貴族は、貴族同士の繋がりとは無縁ではいられないの。

コーハ王国は、純然たる階級社会だもの。

貴族は、貴族同士なの。

どこにいても、何をしていても、コーハ王国の貴族は、コーハ王国の貴族という身分で生きていくことになるの。

貴族の身分を理解して、コーハ王国の貴族の1人として生きていけないような人物を世に放つわけにはいかないの。

爵位が下ではない学生や、立身出世を目指す学生は、将来的に人を率いる立場になり得るの。

人を率いる立場について、人を率いる立場に就くことについて。

先を見通して決断し、重責に怖気づいて逃げ出さない胆力は、人を率いる立場に就く人に備わっていない場合、下の者が苦労するの。

コーハ王国の派閥のトップに限らず、どの組織のトップにも言えることだとボクは思うの。

コーハ王国の組織では、揉めたからといって、決闘で決着をつけないもの。

基本的に、話し合いで決めるの。

忖度や、場外乱闘、裏工作や買収や脅迫は、非公式なもので、表には出てこないの。

「派閥を率いるとは、数の力を持つということなの。

数が多いから、何をやっても無理が通って、非難されることもないと思っているなら、その派閥のトップもそのトップの下にいる者も救いようがないの。

派閥の数の力で、無理を通すのは、派閥のトップの無能さのあらわれなの。

有能なトップは、他派閥との軋轢を少なくするために、トップ間の交渉で、派閥の利益を確保しにいくものなの。」 

学生の反応が薄いの。

へー、ほー、ふーん、さえないの。

実感がわかないからなのかしら。

親の姿を見ていないのかしら?

学生の周りは、何を教えてきたのかしら。

部屋の中には、成人済みの学生もいるの。

この部屋の学生は、モラトリアム期間に、ボクに鍛え直される機会に恵まれた幸運に感謝するといいの。
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