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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1106.ワイズは、ユージュアルの保護に。リッチェルは、サブリーの保護に。貴族学校は、局地的に危険地帯が発生する。
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サブリーとユージュアルは、校長室の手前の応接室にいた。
後ろから追いかけたリッチェルとワイズによって、サブリーとユージュアルの身柄は、解放されている。
ユージュアルの場合。
「ユージュアルの顔が強張って、怯えているのに、気づかないので失格です。チェンジで。」
と追いかけてきて、追いつき、追い越したワイズにより、ワイズに担ぎ上げられる形で、ユージュアルは、解放された。
男子学生によるお姫様抱っこから、ワイズによる俵担ぎ。
「おりたい。地面を歩きたい。」
とユージュアルは、ワイズの肩で呟いた。
「危険地帯だから、我慢しろ。」
とワイズは、ユージュアルの呟きに答えるなり、すたすたと校長室へ歩いていく。
「学校が危険地帯って?仕事する場所じゃなくないかあ?」
とユージュアル。
「ユージュアルとサブリーのいる場所は、局地的に、危険地帯になる。」
とワイズ。
「どこの地獄。俺は、危険が去るまで、出勤を拒否する。」
とユージュアル。
「危険は去らないから、貴族の常識を学んで、いなすか、撃退するか、持ちつ持たれつの関係になるか。」
とワイズ。
「貴族の常識、いる?」
と嫌そうにするユージュアル。
「今まさに、貴族の常識を必要としていたユージュアルは、もう一度、同じ体験をしたいんだな?」
とワイズは、肩に乗せているユージュアルの背中をとんとん、と叩いた。
「ごめん。ワイズ。捨てにいかないでほしい。今の学生、怖すぎる。」
とユージュアルは、前言撤回。
ユージュアルとワイズは、校長室の手前の空き部屋で合流を待つことにした。
一方。
両手を繋がれていたサブリーは、途中で寄り道していた。
サブリーは、サブリーがあまり使わない魔導具を見つけたので、手にとって調べることにした。
その魔導具が見えた部屋に向かうと、部屋の中には、女子学生が何人か集まっていた。
今日は、魔導具を見に来たのに、女子学生と顔見知りになるチャンス到来!
サブリーは、閃いた。
先に、何人かの女子学生と親しくなったら、男子学生に追いかけられないんじゃないか、と。
仕事のできる将来性のあるお兄さんキャラで、女子学生と仲良くなろう。
そうと決まれば。
サブリーは、握っていた両手を離した。
女子学生と仲良くなりにいくのに、男子学生と手を繋いでいるとか、あり得ない。
サブリーが手を離しても、2人の男子学生は騒がずに、サブリーと並走した。
教室の窓の前で、サブリーは、2人の男子学生を放流することにした。
「ここまで、お疲れ。
あとは、ついてこなくていいから、校長室の場所だけ教えといて。」
サブリーが、2人を追い払おうとすると。
「貴族学校の中で、1人にすることはありません。」
と、1人の男子学生に、窓の前で、両手をすくい取られたサブリー。
サブリーは、ぎょっとして、自身の両手を持ち上げようとした。
「俺にも注目してくれないと。妬きます。」
もう1人の男子学生は、サブリーの顎に手を添えて、当該男子学生の方へ向けさせてくる。
「俺以外に、こういうサービスをしたらいいと思う。」
サブリーは、両手と顎を捕まえられているので、大人しく抗議してみた。
サブリーと2人の男子学生に気づいた女子学生達。
窓に並んで、窓の下の3人の若い男の様子を観察し始めた女子学生の1人が、男子学生に尋ねた。
「これから、お楽しみですか?」
サブリーは、違うと否定したかった。
顎をつかんでいる男子学生が、不意に、サブリーの顔に、顔を近づけてきた。
「え?何?」
嫌な予感がしたサブリーは、無理やり両手の自由を勝ち取ると、近づいてくる男子学生の顔を遠ざけようとして、男子学生の顔を両手に挟んだ。
「色々不慣れで、はずかしがりやな人だから、時間をかけたいんだ。」
と言ったのは、サブリーの手が逃げるまで、サブリーの両手を捕まえていた男子学生。
「時間はかけるな。ただちに撤収しろ。」
と、拒絶一択のサブリー。
「見守っていてくれないかな?」
とサブリーの両手に顔を挟まれた男子学生は、サブリーの手の上に自身の手をかぶせてきた。
このとき。
サブリーは、危機一髪どころではなく、ドツボにはまったと悟った。
敵わないてきには、潔く白旗をあげよう。
「リッチェル、リッチェル。助けがいる。リッチェル。助けて。」
とサブリーは、叫んだ。
後ろから追いかけたリッチェルとワイズによって、サブリーとユージュアルの身柄は、解放されている。
ユージュアルの場合。
「ユージュアルの顔が強張って、怯えているのに、気づかないので失格です。チェンジで。」
と追いかけてきて、追いつき、追い越したワイズにより、ワイズに担ぎ上げられる形で、ユージュアルは、解放された。
男子学生によるお姫様抱っこから、ワイズによる俵担ぎ。
「おりたい。地面を歩きたい。」
とユージュアルは、ワイズの肩で呟いた。
「危険地帯だから、我慢しろ。」
とワイズは、ユージュアルの呟きに答えるなり、すたすたと校長室へ歩いていく。
「学校が危険地帯って?仕事する場所じゃなくないかあ?」
とユージュアル。
「ユージュアルとサブリーのいる場所は、局地的に、危険地帯になる。」
とワイズ。
「どこの地獄。俺は、危険が去るまで、出勤を拒否する。」
とユージュアル。
「危険は去らないから、貴族の常識を学んで、いなすか、撃退するか、持ちつ持たれつの関係になるか。」
とワイズ。
「貴族の常識、いる?」
と嫌そうにするユージュアル。
「今まさに、貴族の常識を必要としていたユージュアルは、もう一度、同じ体験をしたいんだな?」
とワイズは、肩に乗せているユージュアルの背中をとんとん、と叩いた。
「ごめん。ワイズ。捨てにいかないでほしい。今の学生、怖すぎる。」
とユージュアルは、前言撤回。
ユージュアルとワイズは、校長室の手前の空き部屋で合流を待つことにした。
一方。
両手を繋がれていたサブリーは、途中で寄り道していた。
サブリーは、サブリーがあまり使わない魔導具を見つけたので、手にとって調べることにした。
その魔導具が見えた部屋に向かうと、部屋の中には、女子学生が何人か集まっていた。
今日は、魔導具を見に来たのに、女子学生と顔見知りになるチャンス到来!
サブリーは、閃いた。
先に、何人かの女子学生と親しくなったら、男子学生に追いかけられないんじゃないか、と。
仕事のできる将来性のあるお兄さんキャラで、女子学生と仲良くなろう。
そうと決まれば。
サブリーは、握っていた両手を離した。
女子学生と仲良くなりにいくのに、男子学生と手を繋いでいるとか、あり得ない。
サブリーが手を離しても、2人の男子学生は騒がずに、サブリーと並走した。
教室の窓の前で、サブリーは、2人の男子学生を放流することにした。
「ここまで、お疲れ。
あとは、ついてこなくていいから、校長室の場所だけ教えといて。」
サブリーが、2人を追い払おうとすると。
「貴族学校の中で、1人にすることはありません。」
と、1人の男子学生に、窓の前で、両手をすくい取られたサブリー。
サブリーは、ぎょっとして、自身の両手を持ち上げようとした。
「俺にも注目してくれないと。妬きます。」
もう1人の男子学生は、サブリーの顎に手を添えて、当該男子学生の方へ向けさせてくる。
「俺以外に、こういうサービスをしたらいいと思う。」
サブリーは、両手と顎を捕まえられているので、大人しく抗議してみた。
サブリーと2人の男子学生に気づいた女子学生達。
窓に並んで、窓の下の3人の若い男の様子を観察し始めた女子学生の1人が、男子学生に尋ねた。
「これから、お楽しみですか?」
サブリーは、違うと否定したかった。
顎をつかんでいる男子学生が、不意に、サブリーの顔に、顔を近づけてきた。
「え?何?」
嫌な予感がしたサブリーは、無理やり両手の自由を勝ち取ると、近づいてくる男子学生の顔を遠ざけようとして、男子学生の顔を両手に挟んだ。
「色々不慣れで、はずかしがりやな人だから、時間をかけたいんだ。」
と言ったのは、サブリーの手が逃げるまで、サブリーの両手を捕まえていた男子学生。
「時間はかけるな。ただちに撤収しろ。」
と、拒絶一択のサブリー。
「見守っていてくれないかな?」
とサブリーの両手に顔を挟まれた男子学生は、サブリーの手の上に自身の手をかぶせてきた。
このとき。
サブリーは、危機一髪どころではなく、ドツボにはまったと悟った。
敵わないてきには、潔く白旗をあげよう。
「リッチェル、リッチェル。助けがいる。リッチェル。助けて。」
とサブリーは、叫んだ。
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