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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1102.最年少の少年は、公爵子息なの。サブリーとユージュアルが追いつかないの。

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ボク、最年少の少年にエスコートされて、歩いているの。

ボク、気づきたくなかったの。

最年少の少年は、学校内で一目置かれている存在だったの。

ボク、注目浴びているのは、ボクが見慣れないからだと思っていたの。

違ったの。

最年少の少年は、公爵家子息だったの。

想定外なの。

公爵家との関わりは、第4王子フィリップ殿下派閥のウィルソンとレオナルドだけで十分なの。

ボク、高位貴族子弟との交流は、近衛別働隊に限定してきたの。

派閥のパワーバランスは、ボクが気にすることじゃないもの。

ボクは、政治面に関与しないの。

王太子殿下と交流されているデヒルお兄様が、ガランとして、政治面の対応をされるもの。

外交を担っている王太子殿下派閥の公爵家は、次男が、ハーマルお兄様の婚約者になっているから、外交は、ハーマルお兄様にお任せなの。

ここにきて、第2王子派閥、第3王子派閥が、押しかけてくるとは、想定していなかったの。

第2王子派閥と第3王子派閥は、安定路線だと思っていたの、ボク。

路線変更かしら?

国内外に、存在感を示そうとしているのかしら。

現在、王太子殿下派閥は、デヒルお兄様が支援しているから、安泰なの。

第4王子フィリップ殿下派閥は、フィリップ殿下ご自身が耳目を集めてきただけでなく、近衛別働隊との関わりが深いから、勢いを増しているの。

第4王子フィリップ殿下派閥は、ウィルソンの兄とレオナルドの兄の失態が大きかったから、失うものが多い中からの再出発ということで、注目されているの。

第2王子派閥と第3王子派閥は、大きな落ち込みがなかった分、目覚ましい回復もなく、影が薄くなっているの。

堅実さは、評価してしかるべき、と、ボクは思うのだけど、現状維持に危機感を覚えたのかしら。

エスコートされながら、気がついたの、ボク。

12歳か13歳の最年少の少年は、校長室までの最短コースを選んでいないの。

最年少の少年がボクをエスコートしている姿の、目撃者が多くなるルートを選んでいるの。

ボクは、大人だから、小賢しい真似をする最年少の少年に文句をつけたりしないの。

23歳のボクに、10歳下の少年をぶつけてくるなんて。

苦情は大人に言うの。

ボクが、大人の対応をしない大人だったら、どうなっていたか。

ダメな大人は、ボクに感謝するといいの。

ボクは、足を止めたの。

最年少の少年は、ボクに合わせて、足を止める。

「サブリーとユージュアルが、ボクに追いつかないの。

ボク、サブリーとユージュアルを探しにいくの。

キミ、ボクについてきたいなら、ついてくるといいの。」
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