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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1099.ユージュアルと男子学生の攻防戦。

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ボクは、最年少の少年の腕に手を乗せたの。

サブリーとユージュアルは、どうしたかしら?

ボクが2人を探していると、最年少の少年は、すぐに追いつきます、とボクに言ったの。

どういうことかしら?


フィリスが、奮闘している間、サブリーとユージュアルも奮闘していた。

「フィリス・ガラン臨時講師にならって、お姫様抱っこで移動します。」
と、少年に言われたユージュアルは、アランの背中に必死にしがみついている。

「お姫様抱っこは、いらない。」
とユージュアル。

「では、エスコートにしますか?」
と少年。

「どちらも、いらない。お姫様抱っこもエスコートも、希望者にしてやれ。俺にはしなくていい。」
とユージュアル。

「俺が希望しますから、しますね。」
と少年。

「は?え?」
少年にお姫様抱っこされて言葉を失うユージュアル。

「さあ、行きましょう。」
と少年。

少年は、ユージュアルをお姫様抱っこしたまま、歩き出す。

「何した?展開が早くない?」
とユージュアル。

ユージュアルは、体をひねって、お姫様抱っこから逃げ出そうとした。

逃げられない!

「暴れると、危ないですよ。間違って落とさないように、きつくしましょう。」
と少年。

ユージュアルは、知らない魔力を感知した。

「魔法を使っているだろう?」
お姫様抱っこされたまま、睨んでも、少年は涼しい顔。

「怪我をさせたくありませんから。」
と少年。

「奇遇だなあ。俺も怪我したくないから、俺を地面におろそうか?」
とユージュアル。

お前のいいようにはされないぞ?
とユージュアルは威圧するが、少年は、気にする素振りを見せない。

「お姫様抱っこで、安全に移動しますよ。」
と少年。

「移動します、じゃない。おろせ!」
とユージュアル。

「俺を選んでくれますか?」
と少年。

「は?はあ?選ぶも何も、さっきから離さないくせに、何を言っているんだか。」
とユージュアル。

「俺を選んでくれたら、離しますよ。」
と少年。

ユージュアルは、思った。
一通り、要望を聞かないと、終わらないやつだ、コレ。

「一体、何に選んでほしいと考えているんだ?」
とユージュアル。

「ユージュアル殿のパートナーに。」
と少年。

「何のパートナーだよ?」
とユージュアル。

「ユージュアル殿の人生のパートナー。
と言いたいところですが。」
と少年は、ユージュアルに笑顔を向ける。

ユージュアルの表情は、強張っている。

話を聞くんじゃなかった。
ユージュアルは、後悔した。
本気で、俺を絡め取りに来ている!

「最初から重たいと逃げられますので、まずは、貴族学校の中でのエスコートから始めましょう。」
と少年。
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