上 下
1,096 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1097.サブリーもユージュアルもボクも、モテモテの経験がないの。ぐいぐい来られると、どうしたらいいか、分からないの。

しおりを挟む
最初に断っておくの。
期待させないの。
余計だもの。

「お側にって、二人の側で何をするのかしら?
二人とも、大人でお仕事もしているから、自分のことは、自分でできるの。」

「どのようなことでも。」
と少年の一人がにこにこして言うの。

「俺に構わないでほしい。自分のタイミングで動きたい。」
とユージュアル。

「そのようにお助けします。お側で。」
と近づいてくる少年。

「え?今のは、要望じゃない。側に来なくてもいい。」
と後ずさるユージュアル。

「お側にいることは、譲れません。」
と少年。

ユージュアルと少年のやり取りを見ていたサブリーは、ワイズの腕から逃げ出そうと暴れている。

「めちゃくちゃ怖い。こんな環境に入っていきたくない、帰る。」
とサブリー。

ユージュアルと話していた少年とは、別の少年が2人、サブリーの元へ向かう。

「え?何?何?なんで、寄ってきた?」
と、もがきながら、2人の少年を交互に見るサブリー。

「後悔させません。隣でお任せください。」

「怖い思いもなくなるように、常にご一緒します。」

2人の少年に挟まれたサブリーは、一言。
「無理!」

「アランがどうにかするまで、俺は、アランから離れない。」
とアランの後ろに隠れるユージュアル。

「リッチェル、助けてくれるよな!」
とワイズに捕まえられながら、リッチェルに助けを求めるサブリー。

「カオスなの。」
ボクは、思わず、感想を口にしてしまったの。

ボク、サブリー、ユージュアルの周りには、カッコよくてモテる人しかいないから、ボク達3人が脚光を浴びることは、滅多にないの。

ボク達、ぐいぐいこられたり、モテモテになった経験がないの。

サブリーとユージュアルを見ていたら、ぐいぐい来られるのは、困ると思ったの。

モテるって、怖いの。
恐怖しかないの。

「カオスですか。」
とボクの独り言に返してきたのは、最年少の少年。

「少年は、この中で一番年下かしら。ボクにご用があるのかしら?」

「俺は、フィリス・ガラン臨時講師と仲良くなります。」
と最年少の少年。

どういうことかしら。
ボクも標的なのかしら?

大胆な少年なの。

第2王子派、第3王子派は、なりふり構わずなのかしら?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない

薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。 彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。 しかし五十嵐はテオドアが苦手。 黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕

hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。 それは容姿にも性格にも表れていた。 なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。 一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。 僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか? ★BL&R18です。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

弟は僕の名前を知らないらしい。

いちの瀬
BL
ずっと、居ないものとして扱われてきた。 父にも、母にも、弟にさえも。 そう思っていたけど、まず弟は僕の存在を知らなかったみたいだ。 シリアスかと思いきやガチガチのただのほのぼの男子高校生の戯れです。 BLなのかもわからないような男子高校生のふざけあいが苦手な方はご遠慮ください。

王道学園と、平凡と見せかけた非凡

壱稀
BL
定番的なBL王道学園で、日々平凡に過ごしていた哀留(非凡)。 そんなある日、ついにアンチ王道くんが現れて学園が崩壊の危機に。 風紀委員達と一緒に、なんやかんやと奮闘する哀留のドタバタコメディ。 基本総愛され一部嫌われです。王道の斜め上を爆走しながら、どう立ち向かうか?! ◆pixivでも投稿してます。 ◆8月15日完結を載せてますが、その後も少しだけ番外編など掲載します。

処理中です...