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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1085.ボクとタマキは、秘密の親子なの。タマキのお家は、ボクのお家。ボクは必ずタマキのところに帰るの。

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ボクは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンド、タマキを連れて、ボクの私邸に戻ってきたの。

今は、ボクとタマキだけ。

「4人の顔合わせは、大成功なの。」
ボク、嬉しくて、にこにこしてしまうの。

ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは、それぞれのお家に帰ったの。

今日の3人は、有給休暇をとっているの。

ボクの都合が済んだ後まで、ボクは3人を拘束しないの。

ボクは、タマキとのお食事が済んだの。

いつもは、入り乱れて、お食事するけど、今日は、タマキとボクだけにしたの。

ボク、お父様として、タマキに教えることがあるの。

「タマキ、お食事のお作法は合格なの。」

「ありがとう。いい先輩に恵まれたよ、オレ。」
と喜ぶタマキ。

今から、ボクは、真剣な話をするの。

「タマキ。
ボクが、これから話す言いつけは、必ず守ること。

タマキは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドと、ボクの私邸以外で会ったら、他人のフリをするの。

タマキは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドとの接点はありません、と演技するの。

タマキが、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドの指導を受けることは秘密にするの。」

「オレと3人が会っているとバレたら、オレが色々できると敵にバレる。奥の手は隠し持たないと。」
と、したり顔で頷くタマキ。

「タマキ。
タマキの事情は、タマキの秘めたる能力に気づかれないため、だけど。

タマキとダンシェル、ロウウェル、レイモンドが、ボクの私邸以外で親しくするのは、階級的にアウトなの。

タマキが、お外で、立場をわきまえない振る舞いをすると、タマキの所有者のボク、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドの足を引っ張ることになるの。

階級制度の中で、ボク、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは、貴族子弟。

タマキは、ボクの私物という立ち位置。

タマキと3人が対等になる日は、永遠に来ないの。

タマキが、3人と話すときは、ボクが間に入って、会話をふる形になるの。

タマキが直接話しかけても、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドは会話しない。
それが、階級社会なの。

ボクの私邸は、ボク以外、貴族がいないから、ボクが快適に暮らすために、色々と融通をきかせているの。

だから、今日は、3人と気楽に会話できたの。

ガランの王都邸では、ボクの妹のマーゴットが、許可を出していたから、黙認だったの。」

ボクの話を聞いていたタマキは、しょぼんと、肩を落としたの。

「オレ、また、勘違いしていた。」
とタマキ。

ボクは、タマキをぎゅっと抱き締めて、頭をよしよしと撫でる。

「反省して、ダメだったところを変えようとするタマキは、見込みがあるの。
ボクは、未知数だったタマキに、見込みがある、と言える日が来たのが嬉しいの。

出会った日より、タマキは成長したの。」

「フィリス。」
とタマキが抱きついてきたの。

「さっきまで、フィリスがオレを息子だと言って、オレが息子のように振る舞っても、誰も何も言わなかったのは、フィリスの特例の法則が働いていたからだろ?

うん、オレ、分かってきた。

だから、オレは、外では、フィリスの息子だよ、なんて言わない。

フィリスの持ち物です、という顔をする。」
というタマキは、泣きそうなの。

「タマキは、飲み込みが早いの。

タマキの物わかりが悪くても、ボクはタマキを見捨てないの。
ボクは、タマキのお父様だもの。

タマキは、ボクの指示で、異世界転生者や、異世界転移者と会う日が来ても、ボクのタマキは、タマキだけだということを決して忘れないこと。

ボクの私邸では、ボクは、タマキのお父様、タマキはボクの息子なの。

秘密だけど、ボク達は、親子なの。

タマキのお家は、ボクのお家なの。

ボクは、どこにお仕事に行っても、タマキがいるお家に帰ってくるの。

寂しいときも、楽しいときも、何も起きないときも、タマキにはボクがいるの。

タマキも、ボクも、一人じゃないの。
二人なの。

タマキの先輩が、そのうちタマキの家族に仲間入りする日が来るかもしれない、来ないかもしれない。

そんな風に、この世界で、ゆっくり根を張っていくの。」
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