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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1076.『オトコ殺しのガラン?』近衛別働隊発足後に、定期的に流れる噂。噂を聞いて調べたロウウェルに分からなかった噂の出どころは、あの人?
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「他には?」
とマーゴット。
「オトコ殺しのガランというのは、聞きます。」
とロウウェル。
「オトコ殺し?」
と目をパチクリするタマキ。
「囁かれている内容ですが、三点あります。
一つ。
ガランの長男デヒル殿は、王太子殿下を誘惑して操っている。
二つ。
三男ハーマル殿は、王太子殿下の側近の部下という立場を使って、側近の弟に接近し、夢中にさせた。
三つ。
四男フィリスは、体を使って快楽に溺れさせ、アンドリューとセドリックを手玉にとっている。
結論。
ガランは、兄弟で、国の中枢に色仕掛けをして、のし上がった一族。
オトコに興味がない男は、ガランに近づくな、食われたら、元に戻れなくなる。
オトコが得意なら、ガランを使え。
ガランを足掛かりにして、中枢に近づくチャンスをモノにしろ。
こういう囁きが、各部署ごとに、毎年、先輩から後輩へ、一定数あります。
時期は、近衛別働隊が発足した後からです。
近衛別働隊の発足前の噂は、単発で、まとまりはありませんでした。」
とロウウェル。
「噂をまとめて、定期的に流している者がいる。
噂が消えないようにするため。
噂に信憑性を持たせるため、一定の濃度で、浸透させている。
ただの噂だと一笑に付すことは、出来ないけれど、真面目に取り合うと、噂を真に受けて、と嘲笑されるようなさじ加減。
印象操作で、ガランの名を落とす作戦。」
とマーゴット。
「噂の上流は、特定出来ませんでした。
俺は、毎年、噂の真偽を確かめに来た後輩に聞かれて、噂が出回っていることを知ります。」
とロウウェル。
「どの後輩?学校?」
とタマキ。
「近衛になりたての新人から三年目くらいを指導すると話したよな?
そのタイミングで聞く。」
とロウウェル。
「後輩を使って、噂がフィリスお兄様の耳に入るように操作している可能性もある。」
とマーゴット。
「近衛だから?噂されていることを知ったら、否定するよな?噂を否定させたい?」
とタマキ。
「噂を定期的に流すことで、フィリスお兄様の仕事周りに負荷をかけている。」
とマーゴット。
「フィリスのお兄さん達の噂は、お兄さん達のダメージにならない?」
とタマキ。
「フィリスお兄様の噂だけ、話が具体的で、フィリスお兄様視点。
ガランを落とす目的も勿論ある。
デヒルお兄様とハーマルお兄様のくだりは、前フリ。
本題は、デヒルお兄様とハーマルお兄様のくだりで、さらに濃い噂を期待する人に、フィリスお兄様が、オトコ好きの尻軽という印象を強く植え付けるのが、目的。」
とマーゴット。
「噂が、頭脳戦。」
とタマキ。
「この噂の出どころは、だいたい予想がつく。」
とマーゴット。
「聞いただけで?」
とタマキ。
「この噂の構成、内容、趣旨。ある人物の言い分に当てはまる。
噂の流し方が、上から下の一方向。
ロウウェルが、噂の上流に辿れない、という点を合わせて考える。」
とマーゴット。
「ロウウェルが男爵家だから、接点がないような高位貴族が流している?」
とタマキ。
「ロウウェルは、男爵家の未婚の成人男性。
男性同士なら、相手の爵位が上でも接点を作る機会はある。
紹介、社交、仕事。
男爵家の後継ぎではないロウウェルが、仕事上の接点も、私的な交流からも、近づけない対象となると。
高位貴族で未婚の成人女性に絞られる。」
とマーゴット。
「マーゴットさんは、高位貴族で未婚の成人女性が誰か、見当をつけている?」
とタマキ。
「フィリスお兄様に、逆ハーレムを解散するように要求した、ローバウル公爵家の嫡女。
フィリスお兄様が今まさに敵対している相手。」
とマーゴット。
とマーゴット。
「オトコ殺しのガランというのは、聞きます。」
とロウウェル。
「オトコ殺し?」
と目をパチクリするタマキ。
「囁かれている内容ですが、三点あります。
一つ。
ガランの長男デヒル殿は、王太子殿下を誘惑して操っている。
二つ。
三男ハーマル殿は、王太子殿下の側近の部下という立場を使って、側近の弟に接近し、夢中にさせた。
三つ。
四男フィリスは、体を使って快楽に溺れさせ、アンドリューとセドリックを手玉にとっている。
結論。
ガランは、兄弟で、国の中枢に色仕掛けをして、のし上がった一族。
オトコに興味がない男は、ガランに近づくな、食われたら、元に戻れなくなる。
オトコが得意なら、ガランを使え。
ガランを足掛かりにして、中枢に近づくチャンスをモノにしろ。
こういう囁きが、各部署ごとに、毎年、先輩から後輩へ、一定数あります。
時期は、近衛別働隊が発足した後からです。
近衛別働隊の発足前の噂は、単発で、まとまりはありませんでした。」
とロウウェル。
「噂をまとめて、定期的に流している者がいる。
噂が消えないようにするため。
噂に信憑性を持たせるため、一定の濃度で、浸透させている。
ただの噂だと一笑に付すことは、出来ないけれど、真面目に取り合うと、噂を真に受けて、と嘲笑されるようなさじ加減。
印象操作で、ガランの名を落とす作戦。」
とマーゴット。
「噂の上流は、特定出来ませんでした。
俺は、毎年、噂の真偽を確かめに来た後輩に聞かれて、噂が出回っていることを知ります。」
とロウウェル。
「どの後輩?学校?」
とタマキ。
「近衛になりたての新人から三年目くらいを指導すると話したよな?
そのタイミングで聞く。」
とロウウェル。
「後輩を使って、噂がフィリスお兄様の耳に入るように操作している可能性もある。」
とマーゴット。
「近衛だから?噂されていることを知ったら、否定するよな?噂を否定させたい?」
とタマキ。
「噂を定期的に流すことで、フィリスお兄様の仕事周りに負荷をかけている。」
とマーゴット。
「フィリスのお兄さん達の噂は、お兄さん達のダメージにならない?」
とタマキ。
「フィリスお兄様の噂だけ、話が具体的で、フィリスお兄様視点。
ガランを落とす目的も勿論ある。
デヒルお兄様とハーマルお兄様のくだりは、前フリ。
本題は、デヒルお兄様とハーマルお兄様のくだりで、さらに濃い噂を期待する人に、フィリスお兄様が、オトコ好きの尻軽という印象を強く植え付けるのが、目的。」
とマーゴット。
「噂が、頭脳戦。」
とタマキ。
「この噂の出どころは、だいたい予想がつく。」
とマーゴット。
「聞いただけで?」
とタマキ。
「この噂の構成、内容、趣旨。ある人物の言い分に当てはまる。
噂の流し方が、上から下の一方向。
ロウウェルが、噂の上流に辿れない、という点を合わせて考える。」
とマーゴット。
「ロウウェルが男爵家だから、接点がないような高位貴族が流している?」
とタマキ。
「ロウウェルは、男爵家の未婚の成人男性。
男性同士なら、相手の爵位が上でも接点を作る機会はある。
紹介、社交、仕事。
男爵家の後継ぎではないロウウェルが、仕事上の接点も、私的な交流からも、近づけない対象となると。
高位貴族で未婚の成人女性に絞られる。」
とマーゴット。
「マーゴットさんは、高位貴族で未婚の成人女性が誰か、見当をつけている?」
とタマキ。
「フィリスお兄様に、逆ハーレムを解散するように要求した、ローバウル公爵家の嫡女。
フィリスお兄様が今まさに敵対している相手。」
とマーゴット。
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