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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

1060.ボクのお家のまとめ役ハルロットは、コワニとタマキを、ダンシェル達の担当にしたの。コワニとタマキは、登場ポーズを決めることにしたの。

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ボクは、ダンシェル、ロウウェル、レイモンドに近衛の制服に着替えるように言ったの。

ボクも着替える。

着替えた後は、改めて、ボクの家人に紹介するの。

ボクの関係者が、互いにしっかり認識しておかないと、非常時に困るもの。

紹介の時間なの。
「全員、注目。

ここにいる三人は、全員、領地なしの男爵家子息。

近衛別働隊の総司令、フィリス・ガランの直属の部下なの。

ボクの隣から順に。

レイモンド・チャスティー。
20歳。

ダンシェル・ロナウ
19歳。

ロウウェル・ミミット
19歳。

付け加えておくと、ボクとダンシェルは、後日、お家デートを予定しているの。」

タマキが、目を見開いて驚いている。

ボクの家だから、ボク情報は全員で共有するの。

ダンシェル、ロウウェル、レイモンドの三人に、話しかけたのは、ボクの家の切り盛りのまとめ役、ハルロット。

「タマキとコワニ様との顔合わせも済んでいますね。タマキとコワニ様が、お三方を担当するようにします。」
とハルロット。

「オレが担当?」
とタマキ。

コワニが、一緒、一緒、と尻尾でタマキをぴしぴし叩いている。

「コワニも、一緒に。」
とタマキは付け足す。

「私どもは、皆様と年が離れている上に、家の仕事があります。

年齢的に、一番、皆様とフィリス様に近いタマキなら、皆様と動きやすいでしょう。

タマキは、コワニ様のお散歩係から、もう一歩、仕事を覚えましょう。」
とハルロット。

「タマキは、経験を積んで、お仕事の出来る人になってほしいの。

コワニと一緒に。」

「フィリスは、初めて会ったとき、オレの将来性に期待して、オレを連れて帰ったんだもんな。
フィリスの期待に応えないとな。」
とタマキ。

コワニが、タマキに、頭をぶつけているの。

「コワニ。大丈夫。
コワニを忘れていないよ。コワニとオレは、一緒。
トリオだからな。
オレ達、三位一体。」
とタマキ。

コワニは、目玉をギョロンとさせている。

タマキとコワニが三位一体という考え方が気に入ったコワニは、尻尾をフリフリ。

「コワニ。オレとコワニの三位一体ポーズを考えよう?カッコいいやつ。」
とタマキ。

「三位一体ポーズが決まったら、お披露目するの。」

ボク、カッコいいポーズに興味があるの。

コワニも、お披露目する、と意気込んでいるの。

「出来ても、練習して、改良を重ねてからだから。」
とタマキ。

「待っているの。」

「カッコいいポーズは、いつ使うつもり?」
とレイモンド。

「登場するとき?」
とタマキ。

「登場するとき?」
とオウム返しになるレイモンド。

「敵が集まったら、
最初。
『やーやー、我こそは、コワニとタマキ。待たせたな。シュワッチ!』と言って、注目を集めた後、建物の屋上から飛び降りるだろ?」
とタマキ。

「そんなことするんだ。」
とロウウェル。

「地上に着いたら、ポーズを決めて、決め台詞をいう。」
とタマキ。

「敵がいるんだろ?」
とダンシェル。

「敵は、ポーズと台詞が終わるまで、休憩。」
とタマキ。

「休憩かよ!」
とツッコミを入れるロウウェル。

「正義の味方が登場するときの様式美だから。」
と自信満々のタマキ。

「コワニ様といるタマキはいるだけで注目を集めることでしょう。どこにいても注目を集めずにはいられないのですから、隠れずに堂々といることが大事です。」
とハルロット。

「どんなときに、正義の味方が登場するんだ?」
とダンシェル。

「味方がピンチのとき。」
とタマキ。

「加勢にくるのか。コワニとタマキが。街中に。」
とダンシェル。

「か・せ・い。か・せ・い。」
タマキのリズムに合わせるコワニは、ヘッドバンギング。

「負けないようにしないとな。」
と気を引き締めるロウウェル。

「コワニとタマキが救援にきたら、俺達も目立つことになるよ。」
とレイモンド。

「コワニとタマキが目立っている間に、片付ける。」
とダンシェル。

「全員、やる気がいっぱいなの。その心意気で進むの。」
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