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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
1025.ボクは、アンドリューと愛し愛される喜びを分かち合えたから、だから。
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アンドリューに迷っていてもいいか、と聞かれたの。
「アンドリュー。急がなくていいの。」
「決められなくて、悪い。」
とアンドリュー。
「アンドリューは、何も悪くない。何もなければ、アンドリューが決める必要なんてなかったの。ボクを狙う人が悪いの。」
ボクは、アンドリューの手をボクの心臓のあたりに当てる。
「アンドリュー。聞いてほしいの。」
「ボク、フィリップ殿下のところに拉致されて、助けを待つ間、ボクの体をフィリップ殿下に使って時間を稼いだの。」
アンドリューが身じろぎする。
「ボク、今も昔もフィリップ殿下には興味がないの。ボクに関わらずにいてほしいと思っているの。」
「それは、見ていて分かる。」
とアンドリュー。
「ボクは、フィリップ殿下に抱かれたくなかった。
けれど、ボクが自分から抱かれにいかなければ、無体を強いられて、救出までに、ボクが五体満足でいられるとは思えなかった。
だから、ボクは、フィリップ殿下に、思い出をあげるから、今後、ボクを欲しがらないと約束させたの。
フィリップ殿下は、ボクとの約束を守るつもりがなかったなんて、ボク、分からなかったの。
フィリップ殿下に抱かれてている最中、ボクは、積極的に動いたの。
思い出にするなら、そうした方が喜ばれると思ったから。
でも、終わった後、貴族と国王陛下の前で、ボクと結婚するとか、ボクの純潔を散らしたという話になって、ボクは、とても、惨めで、悲しくて、辛くて。
体を重ねることが嫌になってしまったの。」
アンドリューは、驚愕しているの。
初めて聞く話だもの。
ボクが15歳のとき、アンドリューは14歳。
こんな事情は聞いていないと思うの。
でも、ボクが話したいことの前提だから、話したの。
「ボクが、誰かと体を重ねたいと思うようになったのは、アンドリューが、真心込めて、ボクを愛し続けてくれたからなの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「何も知らないアンドリューが、ボクに愛して、愛される喜びを教えてくれたの。
ボクと一緒に愛を育んでくれたのは、何も知らないアンドリューなの。」
「フィリス。俺は。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。
アンドリューは、そのままのアンドリューがいいの。
今のアンドリューがいたから、アンドリューとボクは、愛し愛される喜びを何度も分かち合えたの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「捨てないで、アンドリュー。
アンドリューの大切にしてきたものは、アンドリュー自身を作るもの。」
「そうだな。フィリス。」
とアンドリュー。
アンドリューの顔が明るくなったの。
「そのまま、今のままのアンドリューのまま、ボクの側で、ボクを愛してほしいの。」
ボクとアンドリューは、抱擁したの。
アンドリューは、その後、宣言したの。
「俺は、現状維持のまま、フィリスを愛する。」
とアンドリュー。
アンドリュー。
ボク、大切にするの、アンドリューのこと。
「アンドリュー。急がなくていいの。」
「決められなくて、悪い。」
とアンドリュー。
「アンドリューは、何も悪くない。何もなければ、アンドリューが決める必要なんてなかったの。ボクを狙う人が悪いの。」
ボクは、アンドリューの手をボクの心臓のあたりに当てる。
「アンドリュー。聞いてほしいの。」
「ボク、フィリップ殿下のところに拉致されて、助けを待つ間、ボクの体をフィリップ殿下に使って時間を稼いだの。」
アンドリューが身じろぎする。
「ボク、今も昔もフィリップ殿下には興味がないの。ボクに関わらずにいてほしいと思っているの。」
「それは、見ていて分かる。」
とアンドリュー。
「ボクは、フィリップ殿下に抱かれたくなかった。
けれど、ボクが自分から抱かれにいかなければ、無体を強いられて、救出までに、ボクが五体満足でいられるとは思えなかった。
だから、ボクは、フィリップ殿下に、思い出をあげるから、今後、ボクを欲しがらないと約束させたの。
フィリップ殿下は、ボクとの約束を守るつもりがなかったなんて、ボク、分からなかったの。
フィリップ殿下に抱かれてている最中、ボクは、積極的に動いたの。
思い出にするなら、そうした方が喜ばれると思ったから。
でも、終わった後、貴族と国王陛下の前で、ボクと結婚するとか、ボクの純潔を散らしたという話になって、ボクは、とても、惨めで、悲しくて、辛くて。
体を重ねることが嫌になってしまったの。」
アンドリューは、驚愕しているの。
初めて聞く話だもの。
ボクが15歳のとき、アンドリューは14歳。
こんな事情は聞いていないと思うの。
でも、ボクが話したいことの前提だから、話したの。
「ボクが、誰かと体を重ねたいと思うようになったのは、アンドリューが、真心込めて、ボクを愛し続けてくれたからなの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「何も知らないアンドリューが、ボクに愛して、愛される喜びを教えてくれたの。
ボクと一緒に愛を育んでくれたのは、何も知らないアンドリューなの。」
「フィリス。俺は。」
とアンドリュー。
「アンドリュー。
アンドリューは、そのままのアンドリューがいいの。
今のアンドリューがいたから、アンドリューとボクは、愛し愛される喜びを何度も分かち合えたの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「捨てないで、アンドリュー。
アンドリューの大切にしてきたものは、アンドリュー自身を作るもの。」
「そうだな。フィリス。」
とアンドリュー。
アンドリューの顔が明るくなったの。
「そのまま、今のままのアンドリューのまま、ボクの側で、ボクを愛してほしいの。」
ボクとアンドリューは、抱擁したの。
アンドリューは、その後、宣言したの。
「俺は、現状維持のまま、フィリスを愛する。」
とアンドリュー。
アンドリュー。
ボク、大切にするの、アンドリューのこと。
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