981 / 1,439
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
982.アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが澱を出せるようにしてくれたの。
しおりを挟む
「洗っても、流しても、残っている気がするの。
ボクの体に。
ボクの皮膚に。
ボクの体内に。
べったり張り付いて、落ちないの。
嫌なのに、いらないのに。
ボクはほしくないのに。
舐められる感触も。
ボクを触る手も。
ボクの中に押し入ってくるものの感覚も。
あるの。
ボクに。
残っているの。
なくならないの。
どこにもいかないで、ボクにまとわりつくの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「よく頑張った。生きて俺の腕に帰ってきてくれたのが、俺は嬉しい。」
とアンドリュー。
「アンドリューが、ボクの希望だったの。
会いたかったの。アンドリュー。
ボクの中も外も、全部、アンドリューのものに染めてほしいの。」
「俺を待ち望んで、俺の元に帰ってきたフィリスを俺も抱きたい。その男達をどこにいる?始末を。」
とアンドリュー。
「お父様が、ボクを迎えにきてくださったタイミングで、やっつけてくださったの。
ボク、戦っていて。
善戦はしていたのだけど。」
ボクの声は、震える。
ボクは、もう、弱いままでいたくないの。
弱いままだと、一方的に蹂躙されて、ボクは、ぐちゃぐちゃにされてしまうの。
「負けそうになっていたの。」
「フィリス。」
「あと一歩、お父様が来てくださるより前に、踏み込まれていたら。」
「ボクは、ボクは。
為すすべもなく。
メスにされていたの。
誰も助けてくれない場所で。
味方は1人もいなくて。
ボクを利用することしか考えていない人達に見られながら。」
「フィリス。」
「怖かったの。アンドリュー。
ボク、全然、歯が立たなくて敗けた相手と戦っていたの。
一度目は、何にも出来ないまま、のしかかられて、犯されたの。
ボク、そこにいたくなくて、脱出して、他の人達と立て直しをはかったの。
でも、他の人達は、弱くて。
ボクが、負けたら、きっと。
ボクと共に頑張って戦うより、ボクを差し出して済むなら、差し出して、自分達は穏便に済ませたいという考えが透けていたの。
だから、ボクは、負けられないのに。
負けたら、ボクの全部がダメになるのに。
ボクには、襲ってくる敵に勝てるビジョンがなかったの。
勝てる自信じゃないの。
ボクには、どう頑張っても、勝てない相手だったの。
勝てないと知っていて、承知の上で、ボクは、戦いに臨んだの。
戦わないと、ボクを取り巻く状況はもっと悪くなると分かっていたの、ボク。」
「フィリス。」
アンドリューの腕の中で、ボクは初めて感情を吐露したの。
言えなかったの。
お父様にも。
デヒルお兄様にも。
口に出すのも辛くて苦しくて。
アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが出せるようにしてくれたの。
ボク、今なら、言えるの。
ボクは、自分で、自分の澱を吐き出さないまま、アンドリューに抱かれても、きっと満足出来なかったの。
もっと、もっと、て。
ボクもアンドリューもべしょべしょなの。
「アンドリュー。先に洗ってからでも、いいかしら?」
「俺も、そうしたい。フィリス、洗いっこする?」
とアンドリュー。
ボクは、泣き終わってから、アンドリューの体をまた見て、ドキドキが止まらないの。
「するの。さらっとしたアンドリューの肌をボクにくっつけてほしいの。それと、ボクのお腹の中に、いっぱいほしいの。アンドリューの子種で満たしてほしいの。」
アンドリューは、ボクに、ついばむような口づけをしてくれて、ボク達は、体を綺麗にしにいったの。
ボクの体に。
ボクの皮膚に。
ボクの体内に。
べったり張り付いて、落ちないの。
嫌なのに、いらないのに。
ボクはほしくないのに。
舐められる感触も。
ボクを触る手も。
ボクの中に押し入ってくるものの感覚も。
あるの。
ボクに。
残っているの。
なくならないの。
どこにもいかないで、ボクにまとわりつくの。」
「フィリス。」
とアンドリュー。
「よく頑張った。生きて俺の腕に帰ってきてくれたのが、俺は嬉しい。」
とアンドリュー。
「アンドリューが、ボクの希望だったの。
会いたかったの。アンドリュー。
ボクの中も外も、全部、アンドリューのものに染めてほしいの。」
「俺を待ち望んで、俺の元に帰ってきたフィリスを俺も抱きたい。その男達をどこにいる?始末を。」
とアンドリュー。
「お父様が、ボクを迎えにきてくださったタイミングで、やっつけてくださったの。
ボク、戦っていて。
善戦はしていたのだけど。」
ボクの声は、震える。
ボクは、もう、弱いままでいたくないの。
弱いままだと、一方的に蹂躙されて、ボクは、ぐちゃぐちゃにされてしまうの。
「負けそうになっていたの。」
「フィリス。」
「あと一歩、お父様が来てくださるより前に、踏み込まれていたら。」
「ボクは、ボクは。
為すすべもなく。
メスにされていたの。
誰も助けてくれない場所で。
味方は1人もいなくて。
ボクを利用することしか考えていない人達に見られながら。」
「フィリス。」
「怖かったの。アンドリュー。
ボク、全然、歯が立たなくて敗けた相手と戦っていたの。
一度目は、何にも出来ないまま、のしかかられて、犯されたの。
ボク、そこにいたくなくて、脱出して、他の人達と立て直しをはかったの。
でも、他の人達は、弱くて。
ボクが、負けたら、きっと。
ボクと共に頑張って戦うより、ボクを差し出して済むなら、差し出して、自分達は穏便に済ませたいという考えが透けていたの。
だから、ボクは、負けられないのに。
負けたら、ボクの全部がダメになるのに。
ボクには、襲ってくる敵に勝てるビジョンがなかったの。
勝てる自信じゃないの。
ボクには、どう頑張っても、勝てない相手だったの。
勝てないと知っていて、承知の上で、ボクは、戦いに臨んだの。
戦わないと、ボクを取り巻く状況はもっと悪くなると分かっていたの、ボク。」
「フィリス。」
アンドリューの腕の中で、ボクは初めて感情を吐露したの。
言えなかったの。
お父様にも。
デヒルお兄様にも。
口に出すのも辛くて苦しくて。
アンドリューは、ボクの中の澱を見つけて、ボクが出せるようにしてくれたの。
ボク、今なら、言えるの。
ボクは、自分で、自分の澱を吐き出さないまま、アンドリューに抱かれても、きっと満足出来なかったの。
もっと、もっと、て。
ボクもアンドリューもべしょべしょなの。
「アンドリュー。先に洗ってからでも、いいかしら?」
「俺も、そうしたい。フィリス、洗いっこする?」
とアンドリュー。
ボクは、泣き終わってから、アンドリューの体をまた見て、ドキドキが止まらないの。
「するの。さらっとしたアンドリューの肌をボクにくっつけてほしいの。それと、ボクのお腹の中に、いっぱいほしいの。アンドリューの子種で満たしてほしいの。」
アンドリューは、ボクに、ついばむような口づけをしてくれて、ボク達は、体を綺麗にしにいったの。
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる