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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

948.飛んでけ、コワニビーム!

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ボク達の足元に転がるビーイット公爵家の使用人達。

暗殺者の狙いは、彼らだけじゃない様子なの。

押収した資料も狙ってきたから、人数が多いの。

押し入ってしまえば、貴族の権力と武力で、どうにでもできるとよんでいたのかしら?

一足早く、ボク達がいた上に、暗殺対象が、ボロボロになっているから、あれ?と疑問を覚えたようなの。

でも、暗殺者からは、ボク達、何も聞かれなかったの。

現在、戦闘中。

お外で戦うよりも、決まったスペースで戦った方が、影響を考えなくていいの。

ボクは、神気を神獣ワニの歯を使って、人の魔法に変換する練習をしているの。

ボクへの攻撃は、全部避けているの。
建物の内部だから、広範囲を攻撃対象にする技は出してこない。
ボクは、捕まらなければ、避け続けられるの。

ビーイット公爵領では、完全ではないけれど、使えていたの。

あの感覚よ、もう1度。

あら?
あらら?

神気を込めすぎたかしら?
ワニの歯が変形して、小型のワニができたの。

「コワニ。」
小型のワニだから、コワニ。
コワニが、目をギョロって。
意思疎通ができるの。

「あのね、コワニ。ボク、戦い方を覚えたいの。一緒に戦ってほしいの。どうしたら、一緒に戦えるかしら?」

コワニは、尾をボクに持たせたの。

「コワニ。ボクは、コワニを振り回すといいのかしら?」

棍棒を振り回すのと、似たイメージなのかしら?

試し振ってみたの。

重すぎず、軽すぎず。

ぐるんぐるん、片手で振り回しやすいの。

ボク、左手にパイプ。
右手にコワニ。

最強のハードボイルドっぽいの。

「離れたところから、何か飛んでくるの、コワニ。」

すると。
コワニの目から、ビームがとんで、飛んでくるものを弾き飛ばしていく。

「なんか、飛んできた!」
あ、熊男のところに。

「コワニ。目からビームは、弾き飛ばす先の指定は、できるのかしら?」
指定不可。

分かったの。
コワニの目からビームは、周りに明らかに敵ではない勢力がいるかもしれないときは、止めておくのが吉なの。

「ありがとう。コワニ。次は違う技を試すの。」

遠隔攻撃をしてくるなら、接近戦にしてしまうの。

「コワニ。投げてくるものを避けながら、投げている男に近づくの。」

コワニから、承知!と伝わったの。

コワニは、自分でぐらんぐらんと揺れて、勢いをつけると、コワニの尾を握るボクごと、ぐるんぐるんとボールのように回転しながら、投げてくる男の元へ。

コワニ。アグレッシヴなの。

ぐるんぐるんと回転するボクとコワニは、ボク、コワニの順に男にぶつかった。

男は、ボクとコワニに連続でぶつかられて、2回、吹き飛んだの。

2回、吹き飛んだから、男が、ボク達から遠のいてしまったの。

コワニとボク、男に近づいて、接近戦に持ち込めるかしら?

それとも、ぶつかったから、接近戦はクリアしたのかしら。
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