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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

944.本職、といえば、本職なんですけどねー。何の本職かは、伏せますが。

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「息の根を止める、じゃなく?止められる?」
と熊男。

「熊男。キミ、キューブ傭兵団の仕事を全部把握しているかしら?」

「ああ?関係あるのか。こいつらに?」
と熊男。

「口封じされたら、なくなると思うの。」

「物騒だな。おい。ヘマしたのか?」
熊男は、転がっているビーイット公爵家の使用人達を見る。

「彼らが自分で分かるほどの失敗をしたら、既にいなくなっているの。」

「ヘマしたのか。」
と熊男。

「予想していたのかしら?」

「こいつらの本業じゃないから、と断ったはずだが、受けたことになっていた。」
と熊男。

「熊男。
彼らを暗殺されたくないなら、話しなさい。どうでもいいなら、好きにしたらいいの。
彼らの依頼主は、誰?」

「究極の質問だな。答えなくちゃ、助からねえか?」
と熊男。

「熊男。助かるかは、不明。依頼主の話を聞いたら、依頼主からの暗殺は防ぐ。他にも死因はあるもの。」

ボクは、決めかねている熊男に助言をする。
「本人に決めさせてもいいの。自分の命。自分で終幕まで決めたい人もいるもの。」

熊男は、彼らが、ビーイット公爵家の使用人という仕事に隠された役割について気づいているのかしら?

「お前ら。聞いたな?仕事を決めた結果は、依頼主からの暗殺だそうだ。話したいやつから、話せ。」
と熊男。

「なんで、言いなりなんですか?チョロそうなのに。」
と若いのがきた。
不満そうに、ボクを睨んでいる。

怖くないの。
虚勢もはれないようじゃ。

「顔は、知らねえ。だがな。貴族様も、執事も護衛も。お連れ様も。こんなにふざけた格好していやがるが、隙がねえ。」
と熊男は、ため息をつく。
「こちらさんは、本職だ。無駄死にしたくなきゃ、寝とけ。」

「ええっと。」
と若いのは、困惑しながら、ボクと熊男を交互に見ている。

「顔を隠して、名前も言わねえ。察しろ。死にたくなきゃな。」
と熊男。

若いのは、黙って、頷く。
顔を強張らせたままで、後ろ歩きで、ボク達から遠のいた。

「器用なの。」

「お利口にさせておくから、勘弁してやってくれ。」
と熊男。
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