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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
933.メルヘンチック・ハードボイルド。メルヘンチックな割合は、何割?
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「ハードボイルドらしく、サングラスを着用。」
とツーニール。
「マントは、動くと、お花畑にいるかのような、フローラルな香りが広がる仕様を追加しました。」
ツーニールの解説に、すん、とするガラン軍。
フローラル?
ハードボイルドに?
「お花の香り。仄かに広がるの。」
フィリスは、マントが広がるように、くるんくるんと回る。
「1つ1つは、仄かに香るだけですが、合わさると、フローラル空間を演出します。」
とツーニール。
「香りのお花畑なの。」
大喜びのフィリス。
無の表情になるガラン軍。
メルヘンチック、だけでいいんじゃないか?
「さて、お次は鹿撃ち帽。探偵の装備に最適。ですが、こちらは、ただの鹿撃ち帽ではございません。」
とツーニール。
「どう違うのかしら?」
ワクワクしながら、鹿撃ち帽に釘付けのフィリス。
「こちらにはハードボイルド効果が付与されております。」
とツーニール。
探偵の帽子やろうが!
ガラン軍の心の声は、ツーニールの頭の上を駆け抜ける。
「効果音が出ます。」
とツーニール。
「「「は?」」」
とガラン軍。
「聞きたいですよね?気になりますよね?」
とツーニール。
「教えてほしいの、ツーニール。知りたいの、ボク。」
「この鹿撃ち帽は、場面に最適な効果音を選択して流す仕様です。」
とツーニール。
「お耳が痛くならないかしら?」
「装着者に最適な音量に自動的になります。」
とツーニール。
「なんでだよ?」
とガラン軍。
「心拍数とか、呼吸とか、どこかの膨張具合とか、汗なんか、で。」
とツーニール。
「お前、フィリス様以外には、超適当だな。」
とガラン軍。
「技術ではなく、技術を駆使した効果に注目してもらいたいんですが?」
とツーニール。
「音は、何パターンだ?」
ガラン軍は、諦めて、実践で使うことを聞いた。
「ほぼ無限です。」
とツーニール。
「出来るのか?」
驚くガラン軍。
「近くにある鹿撃ち帽同士が、共鳴していくので。何通りでも。」
とツーニール。
「あと、皆さんには、探偵7つ道具の1つ、パイプを1人1つ。必ず携帯してください。」
ツーニールは、パイプを見せる。
「パイプが、キモなのか?」
とガラン軍。
「このパイプで。」
とツーニール。
「おう。」
「相手の顔に煙を吹きかけると。」
とツーニール。
「なかなか、やらんことだが。吹きかけると?」
とガラン軍。
「吹きかけられた人の顔面が。」
とツーニール。
「何だ?毒入りじゃないだろうな?」
「毒だと、パイプふかしている方もやばいだろう。」
ザワつくガラン軍に、ツーニールは、言う。
「皆さん、楽しみにしているようなので、ぜひ、現場にいってから、試してみてください。試すときは、味方は除いてください。安全のために。」
とツーニール。
「配りますよ。」
とツーニール。
オブライエンが、さくさくっと配る。
「皆さん、速やかに着用しますよ。ダラダラするようなら、全裸にマントと帽子とパイプの状態になりますよー。」
とツーニール。
フィリスは、お花が香るマントをつけ、鹿撃ち帽をかぶり、サングラスをかけ、パイプを持つ。
「これが、ハードボイルドの進化。」
と感動するフィリス。
「フィリス坊っちゃん。今ここに、宣言を。」
とツーニール。
「今宵、ハードボイルドは進化を遂げ、メルヘンチック・ハードボイルドとなったことをフィリス・ガランの名において宣言する。」
とフィリスは、胸を張る。
「ご立派です。フィリス坊っちゃん。」
とツーニール。
「私も天啓を得た甲斐があります。」
フィリスとお揃いのメルヘンチック・ハードボイルド仕様になったガラン軍を従えて、キューブ傭兵団の建物を見上げるフィリス。
「ここに、隠された証拠を集めて、持って帰る。」
とフィリスは、業務内容を説明する。
「では、皆様。いざ、本陣へ。」
とツーニール。
オブライエンが、ポツンと一言。
「やることは、ガサ入れだから、探偵じゃなくて、公権力そのものだな。」
とツーニール。
「マントは、動くと、お花畑にいるかのような、フローラルな香りが広がる仕様を追加しました。」
ツーニールの解説に、すん、とするガラン軍。
フローラル?
ハードボイルドに?
「お花の香り。仄かに広がるの。」
フィリスは、マントが広がるように、くるんくるんと回る。
「1つ1つは、仄かに香るだけですが、合わさると、フローラル空間を演出します。」
とツーニール。
「香りのお花畑なの。」
大喜びのフィリス。
無の表情になるガラン軍。
メルヘンチック、だけでいいんじゃないか?
「さて、お次は鹿撃ち帽。探偵の装備に最適。ですが、こちらは、ただの鹿撃ち帽ではございません。」
とツーニール。
「どう違うのかしら?」
ワクワクしながら、鹿撃ち帽に釘付けのフィリス。
「こちらにはハードボイルド効果が付与されております。」
とツーニール。
探偵の帽子やろうが!
ガラン軍の心の声は、ツーニールの頭の上を駆け抜ける。
「効果音が出ます。」
とツーニール。
「「「は?」」」
とガラン軍。
「聞きたいですよね?気になりますよね?」
とツーニール。
「教えてほしいの、ツーニール。知りたいの、ボク。」
「この鹿撃ち帽は、場面に最適な効果音を選択して流す仕様です。」
とツーニール。
「お耳が痛くならないかしら?」
「装着者に最適な音量に自動的になります。」
とツーニール。
「なんでだよ?」
とガラン軍。
「心拍数とか、呼吸とか、どこかの膨張具合とか、汗なんか、で。」
とツーニール。
「お前、フィリス様以外には、超適当だな。」
とガラン軍。
「技術ではなく、技術を駆使した効果に注目してもらいたいんですが?」
とツーニール。
「音は、何パターンだ?」
ガラン軍は、諦めて、実践で使うことを聞いた。
「ほぼ無限です。」
とツーニール。
「出来るのか?」
驚くガラン軍。
「近くにある鹿撃ち帽同士が、共鳴していくので。何通りでも。」
とツーニール。
「あと、皆さんには、探偵7つ道具の1つ、パイプを1人1つ。必ず携帯してください。」
ツーニールは、パイプを見せる。
「パイプが、キモなのか?」
とガラン軍。
「このパイプで。」
とツーニール。
「おう。」
「相手の顔に煙を吹きかけると。」
とツーニール。
「なかなか、やらんことだが。吹きかけると?」
とガラン軍。
「吹きかけられた人の顔面が。」
とツーニール。
「何だ?毒入りじゃないだろうな?」
「毒だと、パイプふかしている方もやばいだろう。」
ザワつくガラン軍に、ツーニールは、言う。
「皆さん、楽しみにしているようなので、ぜひ、現場にいってから、試してみてください。試すときは、味方は除いてください。安全のために。」
とツーニール。
「配りますよ。」
とツーニール。
オブライエンが、さくさくっと配る。
「皆さん、速やかに着用しますよ。ダラダラするようなら、全裸にマントと帽子とパイプの状態になりますよー。」
とツーニール。
フィリスは、お花が香るマントをつけ、鹿撃ち帽をかぶり、サングラスをかけ、パイプを持つ。
「これが、ハードボイルドの進化。」
と感動するフィリス。
「フィリス坊っちゃん。今ここに、宣言を。」
とツーニール。
「今宵、ハードボイルドは進化を遂げ、メルヘンチック・ハードボイルドとなったことをフィリス・ガランの名において宣言する。」
とフィリスは、胸を張る。
「ご立派です。フィリス坊っちゃん。」
とツーニール。
「私も天啓を得た甲斐があります。」
フィリスとお揃いのメルヘンチック・ハードボイルド仕様になったガラン軍を従えて、キューブ傭兵団の建物を見上げるフィリス。
「ここに、隠された証拠を集めて、持って帰る。」
とフィリスは、業務内容を説明する。
「では、皆様。いざ、本陣へ。」
とツーニール。
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