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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
917.ボクの出番なの。
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フィリスは、ガランの応援団長。
フィリスの大好きな長兄デヒルが任命してくれた。
フィリスの兄2人が、ターシエント侯爵との接触を避けたそうにしているのをフィリスは感じ取った。
フィリスは、人間の常識がところどころあやしい。
しかし。
家族の心の機微には敏感だ。
ボクの出番なの。
フィリスは、宣言した。
「ターシエント侯爵。本件は、ボクが預かるの。ターシエント侯爵の担当は、ボクなの。」
フィリスが伝えたい気持ちを言葉にすると、緊張感が旅に出る。
デヒルとハーマルは、肩の力を抜いた。
「担当のフィリス。キューブ傭兵団については、どうする?」
とハーマル。
「ガランは、キューブ傭兵団に、助けた団員の命に見合う謝礼の支払いを要求するの。」
とフィリス。
「命の値段か。」
とデヒル。
「ガランは、キューブ傭兵団の命の値段を基準にして、キューブ傭兵団への依頼を斡旋するの。」
とフィリス。
「最初にガランへ支払う金額が大きいほど、傭兵団の団員の金銭的価値が上がる。最初の支払いを安く抑えると、傭兵団への依頼金額が低額になるから、傭兵団はジリ貧になるね。」
とハーマル。
「キューブ傭兵団には、それでいく。」
とデヒル。
「安く買い叩かれたくなければ、最初に適正価格での取引に応じるだけでいいなんて、とても良心的だよ、フィリス。」
とハーマル。
大好きな長兄デヒルに認められ、仲良しのハーマルに褒められたフィリスは、ニッコニコ。
「貴族は、どうする?」
とデヒル。
「各家が握っている情報のうち、他家の分をもらうの。」
とフィリス。
「どんな風に?」
とハーマル。
「ビーイット公爵家と、この会議室にいるお家の情報を全部もらうの。自分のお家の情報だけは話さなくてよいの。」
とフィリス。
「面白い話が聞けるといいね。」
とハーマル。
「楽しみなの。今、お仕事が忙しいから、お金をもらっても、お金を使って遊ぶ時間がないの。情報は、デヒルお兄様とハーマルお兄様と一緒に聞くの。」
とフィリス。
「採用。斬新でいい。」
とデヒル。
この会議室にいる貴族は、ガラン家退出後、取り調べが始まり、証拠の差し押さえや、財産没収、家によっては、お取り潰しなどの罰が下る。
今後の取引の優位性の約束をしても、履行されない可能性が高い。
貴族の家から、迷惑料代わりに、財産を持っていったとしよう。
後で国から、探りが入るのは確実だ。
財産目録を手にした担当者が追いかけてくること請け合い。
『何を持っていったの?ねえ、ねえ、教えてよ。』
『国の取り分と交換しようよ。国には、こっちを入れたいんだよー。』
後に尾を引く煩わしさは、ガランの望むところではない。
フィリスは、うふふ、と上機嫌。
「キューブ傭兵団は、お金のやり取りだから、本拠地に文書を送りつけておくの。お兄様方、今日中に、ボクと情報収集してしまうの。」
フィリスは、ウキウキと、兄2人と手を繋ぐ。
「ここで、今から順番に、サクサク進めるの。情報の検証は、キューブ傭兵団を使ったら、楽しい結果が出ると思うの。検証して、嘘偽りだと分かったら、ガランに嘘偽りを吐いた分も上乗せして追求するの。」
とフィリス。
フィリスは、家ごとに魔導具を設置し、内部に神気を満たして結界を張っていく。
魔導具の張った結界を包むようにデヒルが結界を張る。
内側からの干渉にはフィリスが気付き、外側からの干渉にはデヒルが気づく仕様。
貴族家ごとに結界を張り終えたら、お話を聞いて回ろう。
「さあ。嘘偽りなく、勿体ぶることなく話すこと。」
フィリスは、1番目を決めて、ハーマルとデヒルと囲んだ。
フィリスは、別の魔導具を操作する。
デヒルは、音が漏れない魔法を発動した。
「外に聞こえないようにしたから、後悔しないように話しなさい。」
とフィリス。
フィリスの大好きな長兄デヒルが任命してくれた。
フィリスの兄2人が、ターシエント侯爵との接触を避けたそうにしているのをフィリスは感じ取った。
フィリスは、人間の常識がところどころあやしい。
しかし。
家族の心の機微には敏感だ。
ボクの出番なの。
フィリスは、宣言した。
「ターシエント侯爵。本件は、ボクが預かるの。ターシエント侯爵の担当は、ボクなの。」
フィリスが伝えたい気持ちを言葉にすると、緊張感が旅に出る。
デヒルとハーマルは、肩の力を抜いた。
「担当のフィリス。キューブ傭兵団については、どうする?」
とハーマル。
「ガランは、キューブ傭兵団に、助けた団員の命に見合う謝礼の支払いを要求するの。」
とフィリス。
「命の値段か。」
とデヒル。
「ガランは、キューブ傭兵団の命の値段を基準にして、キューブ傭兵団への依頼を斡旋するの。」
とフィリス。
「最初にガランへ支払う金額が大きいほど、傭兵団の団員の金銭的価値が上がる。最初の支払いを安く抑えると、傭兵団への依頼金額が低額になるから、傭兵団はジリ貧になるね。」
とハーマル。
「キューブ傭兵団には、それでいく。」
とデヒル。
「安く買い叩かれたくなければ、最初に適正価格での取引に応じるだけでいいなんて、とても良心的だよ、フィリス。」
とハーマル。
大好きな長兄デヒルに認められ、仲良しのハーマルに褒められたフィリスは、ニッコニコ。
「貴族は、どうする?」
とデヒル。
「各家が握っている情報のうち、他家の分をもらうの。」
とフィリス。
「どんな風に?」
とハーマル。
「ビーイット公爵家と、この会議室にいるお家の情報を全部もらうの。自分のお家の情報だけは話さなくてよいの。」
とフィリス。
「面白い話が聞けるといいね。」
とハーマル。
「楽しみなの。今、お仕事が忙しいから、お金をもらっても、お金を使って遊ぶ時間がないの。情報は、デヒルお兄様とハーマルお兄様と一緒に聞くの。」
とフィリス。
「採用。斬新でいい。」
とデヒル。
この会議室にいる貴族は、ガラン家退出後、取り調べが始まり、証拠の差し押さえや、財産没収、家によっては、お取り潰しなどの罰が下る。
今後の取引の優位性の約束をしても、履行されない可能性が高い。
貴族の家から、迷惑料代わりに、財産を持っていったとしよう。
後で国から、探りが入るのは確実だ。
財産目録を手にした担当者が追いかけてくること請け合い。
『何を持っていったの?ねえ、ねえ、教えてよ。』
『国の取り分と交換しようよ。国には、こっちを入れたいんだよー。』
後に尾を引く煩わしさは、ガランの望むところではない。
フィリスは、うふふ、と上機嫌。
「キューブ傭兵団は、お金のやり取りだから、本拠地に文書を送りつけておくの。お兄様方、今日中に、ボクと情報収集してしまうの。」
フィリスは、ウキウキと、兄2人と手を繋ぐ。
「ここで、今から順番に、サクサク進めるの。情報の検証は、キューブ傭兵団を使ったら、楽しい結果が出ると思うの。検証して、嘘偽りだと分かったら、ガランに嘘偽りを吐いた分も上乗せして追求するの。」
とフィリス。
フィリスは、家ごとに魔導具を設置し、内部に神気を満たして結界を張っていく。
魔導具の張った結界を包むようにデヒルが結界を張る。
内側からの干渉にはフィリスが気付き、外側からの干渉にはデヒルが気づく仕様。
貴族家ごとに結界を張り終えたら、お話を聞いて回ろう。
「さあ。嘘偽りなく、勿体ぶることなく話すこと。」
フィリスは、1番目を決めて、ハーマルとデヒルと囲んだ。
フィリスは、別の魔導具を操作する。
デヒルは、音が漏れない魔法を発動した。
「外に聞こえないようにしたから、後悔しないように話しなさい。」
とフィリス。
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