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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

915.ガラン家の次代は、貸しを与えた相手から取り立てをしたかっただけ。ドブをさらって、捕り物をし、自分の仕事を増やすことになろうとは。

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デヒルは、ターシエント侯爵の独壇場を見ながら、考えている。

ビーイット公爵領の領地。永遠に欲しいとは思わないが、父とデヒル、デヒルの息子の代は使いたい。

ガラン家は、コーハ王国内にガラン領と王都邸以外の土地を持っていない。

持つ機会もなかったが、持つ必要はもっとなかった。
領政と軍事、独自外交が、ガラン家のメインで、国政にはノータッチだったから。

しかし。
今回、国政に首を突っ込む羽目になったので、取るべきものはとっておかなくては。

フィリスを拉致して、領地の問題を解決させようとしたビーイット公爵家の嫡子イリダ。
こいつのせいで、関わりたくもない国政にずぶずぶに関わる結果になったのだ。

デヒルの視界で、やる気をみなぎらせているターシエント侯爵は、現役の間、デヒルを離す気はない類の人間だ。

外交に出掛けた先で、目にする光景。
まさか、自分が当事者になる日がくるとは。

見込みがある若造を後継にすべくビシバシ鍛え上げようとする方々の醸し出す雰囲気にそっくりなのだ。

70代の御仁がデヒルを見る目が、もう。
見込みがあるから、育ててやるぜ、という熱意がビシバシと飛んでくる。

祖父の世代との交流は貴重なので、デヒルにとって有り難い話ではある。

祖父と父を見て育ったが、祖父は裏から手を回し、父は正面から殴りつけるタイプな上に、どちらも、デヒルとは性格が違いすぎた。

デヒルが、自分で言うのもなんだが、祖父や父と比べると、デヒルは常識人の部類に入ると感じている。

祖父も父もぶっ飛んでいるタイプだ。
地に足のついた他のタイプの為政者がデヒルに関心を抱いており、デヒルと接する機会をもうけるというなら、デヒルは、その機会を逃したくない。

何しろ、ガラン家には、新手の難題が待ち構えている。

フィリスを助けるために、龍の里からお招きした龍問題だ。

父と仲良しの龍の里の4龍が龍の里に帰るタイミングは、龍任せなんである。

父によると、4龍は、父について世界を見て回るのを楽しみにしているというが、龍の里に帰る目処は、全くたっていない。

お招きしたのに、とっとと帰れというわけにはいかないのだ。

お招きした以上、ご満足いただいて、自らお帰りいただかなくては。

人外の望むままに。
それが、人外との付き合いの秘訣。

ガラン領で、落雷による火事など洒落にならないので、早急に、龍が気ままに暴れられる場所を広範囲に確保したい。

何しろ、4体もいる。

4龍が気兼ねなく暴れる場所に、ビーイット公爵家の領地はぴったりなのだ。
既に暴れているから、更にどうにかなっても、今更である。

ハーマルが外交部、フィリスが近衛としてコーハ王国の中枢にいる間は、中枢ともやり取りしやすい。

フィリスは、神気の影響か、病気で床に就いたことがない。
大怪我も、大病も無縁。

デヒルとデヒルの息子の真ん中くらいの年齢のフィリスなら、デヒルが家督を譲った後も、十分、デヒルの息子を支えられる。

4龍がいつまで居着くか分からない以上、対策はしておかなくては。

聞いていなかった、が通用するのは、人間だけ。

人外は、アポイントなどとらない。

人外がアポイントを取りに来たら、それは逃さないという合図。

なお悪い。

ビーイット公爵領は貰うが、他はいらん。
それが、デヒルの正直な思いである。

キューブ傭兵団が、ビーイット公爵家とどのような取引や契約をしたかという事情聴取をして、キューブ傭兵団と団員の家から、取るものを取りたかっただけなのに。

結果として、ビーイット公爵家の転覆を狙った貴族を網でさらってしまった。

めちゃくちゃいらん。

いらんが、不幸にも、自白の現場に居合わせてしまったために、デヒルは、ガラン家の嫡子として、ターシエント侯爵と共に後処理に関わらなくてはいけなくなった。

弟に任せてみる?

ハーマルは、外交部なので内政関係は職務外かつ専門外。

フィリスに任せると、切り込みを入れて観察しましたという観察日記が出来上がりそうである。

止めておくべし。

最初から、デヒルが仕事として取り組む方が、トータルで考えると時短になり、仕事も増えない。

デヒルは、つらつらと考え、腹をくくった。

仕事は、片付けないと片付かない。

やるか。
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