フィリス・ガランの近衛生活

第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が！

903.関係者が、護衛を大量に引き連れてきたから、廊下にポイ。安全確保のために、ボク達の護衛を増員！廊下なのに、停戦協定の現場並みの緊張感。

ハーマルお兄様のいらっしゃる部屋に近づくにつれ、増えていく強面は、お客様が連れてきた護衛。

強面を挟むように、ベイモンとノアの護衛がついている。
部屋の入口の左右で、担当を分けてあるの。
向かって右がベイモン。
向かって左がノア。

ベイモンとノアに声をかけて良かったの。

お客様の護衛の数が多いので、お客様の姿を見た後、ガラン領から、ガランの王都邸に、ボク達のための護衛を呼び寄せたの。

ガランの護衛のお迎えと配置は、サブリーとユージュアルにお願いしておいたの。

デヒルお兄様、ハーマルお兄様、ボクの3人分。

デヒルお兄様は、嫡子。
ハーマルお兄様は、公爵家の次男という婚約者がいる。
ボクは、可愛い4男。

誰1人失えない。

ガラン領から、うぐいす色のワイバーン、神獣パパランに乗って駆けつけたガランの護衛は、サブリーとユージュアルが、ベイモンとガランの護衛に追加する形で、部屋の前に手厚く配置。

廊下の端から端まで、ガランの護衛が並んでいる。

壮観なの。

サブリーとユージュアルが、シーリ・ポートの部屋の見張りをする前に、配置を完了させてくれたの。

ガランの護衛の増員の甲斐あって、廊下は、人口密度が高い。

王城で、ボク達に何かあったら、困る人が増えると思うと話をしたら、王城から護衛の大量追加が認められたの。
この廊下を通行止めにした方が良いと思うくらいなの。

あちこちからの護衛が、大量にいて物々しいの。
慣れないとぎょっとして、落ち着かない方がいてもおかしくないの。

停戦協定の現場並みの緊張感が漂っているの。

王城の会議室に面した廊下に過ぎないはずなのに。


ボクは、ハーマルお兄様に加勢して、約束を守れない方々に反省させるの。

部屋に入るの。