895 / 1,439
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
896.ビーイット公爵家の内情が知りたいの。ビーイット公爵家には、ただならぬ因縁があるの、ボクは。
しおりを挟む
デヒルお兄様は、シーリ・ポートが状況を飲み込んだのを見てとった。
「要求を聞かせてもらえますか?」
とシーリ・ポート。
「ビーイット公爵家の内情を自身の視点から話せ。」
とデヒルお兄様。
客観的な意見なら、手の者に探らせるから、身内に聞く必要がないもの。
当主側の視点を知るのに、シーリ・ポートは丁度よい立ち位置にいる。
ボクも聞きたかったの。
ビーイット公爵家には、迷惑をかけられっぱなしだもの。
ティリリ王国に近衛の交流会で参加したとき。
近衛本隊の若者の暴走という結末になっているけれど、ボクは忘れていない。
ボクのラウルを狙う不遜な輩の存在を。
ラウルはボクの大切なものだというのに、勝手に持っていこうとするなんて。
ビーイット公爵家のご当主とご令嬢には、元々、物申す予定があったけれど、まとまった時間がとれずにいたの。
呼びつける時間がとれないから、コーハ王国の貴族に近衛別働隊について知ってもらう場で、決めようと思っていたの。
『ラウルはボクの大切なものだから、キミの手には届かないという現実を見なさい。身の丈にあった相手にしなさい。』
とビーイット公爵家のご当主ご令嬢にびしっと、ね。
ティリリ王国で、近衛本隊に所属していたメラー伯爵子息、イクス・メラーとその取り巻きが、ティリリ王国の貴族令嬢をラウルに夜這いさせようと目論み、失敗。
主犯のイクス・メラーは、ティリリ王国からコーハ王国へ帰国する前に処刑済み。
イクス・メラーと共に計画を立てた取り巻きは帰国後取り調べに応じたけれど、王弟子息ラウルへの企みを自白しているので、全員有罪。
有罪と知らされて、恐慌状態に陥った取り巻きは、ビーイット公爵家のご当主とご令嬢の教唆を口々に叫んだけれども、公爵家のご当主とご令嬢に声をかけられてのぼせ上がり、ご当主とご令嬢の言葉を曲解して犯行に及んだと認定され、処刑。
伯爵子息の取り巻きの主張だけでは、ビーイット公爵家の当主とご令嬢の罪を認定出来ない。
言ったもん勝ちになるもの。
伯爵子息の取り巻きの家は、全員子爵以下。
階級社会の秩序を保つためにも、有害が確定済みの下位貴族の子弟の証言しか証拠と呼べるものがないようでは、断罪しようがない。
断罪するべき、案件はどこに?だもの。
取り巻きの証言では、確たる証拠にならず、公爵家のご当主とご令嬢の取り調べを敢行出来なかった。
ご当主とご令嬢。
どちらの発言も、犯罪を教唆する文言は含まれていない。
事情聴取をしても、掘り下げるところがなかった。
近衛への犯罪教唆については、ビーイット公爵家のご当主とご令嬢は、無罪放免になったの。
その後。
ビーイット公爵家は、イクス・メラーとその取り巻きが、ビーイット公爵家に罪を擦り付けようとした、として、メラー伯爵家と取り巻きの家に制裁を課し、賠償金、その他を得ている。
ティリリ王国で、ラウルにティリリ王国の貴族子女の夜這いを目論んだ実行犯は全員いなくなった。
でも。
ボクの心は、晴れないの。
何人も、ボクのラウルを盗ってはダメなの。
ビーイット公爵家のご当主もご令嬢も、ボクのラウルが欲しいなんて、図々しいことを2度と考えないように弁えさせたいの、ボク。
ビーイット公爵家に乗り込むときに、イリダ殿は、デヒルお兄様にお任せして、ボクは、ご当主とご令嬢に、釘をさそうかしら。
「要求を聞かせてもらえますか?」
とシーリ・ポート。
「ビーイット公爵家の内情を自身の視点から話せ。」
とデヒルお兄様。
客観的な意見なら、手の者に探らせるから、身内に聞く必要がないもの。
当主側の視点を知るのに、シーリ・ポートは丁度よい立ち位置にいる。
ボクも聞きたかったの。
ビーイット公爵家には、迷惑をかけられっぱなしだもの。
ティリリ王国に近衛の交流会で参加したとき。
近衛本隊の若者の暴走という結末になっているけれど、ボクは忘れていない。
ボクのラウルを狙う不遜な輩の存在を。
ラウルはボクの大切なものだというのに、勝手に持っていこうとするなんて。
ビーイット公爵家のご当主とご令嬢には、元々、物申す予定があったけれど、まとまった時間がとれずにいたの。
呼びつける時間がとれないから、コーハ王国の貴族に近衛別働隊について知ってもらう場で、決めようと思っていたの。
『ラウルはボクの大切なものだから、キミの手には届かないという現実を見なさい。身の丈にあった相手にしなさい。』
とビーイット公爵家のご当主ご令嬢にびしっと、ね。
ティリリ王国で、近衛本隊に所属していたメラー伯爵子息、イクス・メラーとその取り巻きが、ティリリ王国の貴族令嬢をラウルに夜這いさせようと目論み、失敗。
主犯のイクス・メラーは、ティリリ王国からコーハ王国へ帰国する前に処刑済み。
イクス・メラーと共に計画を立てた取り巻きは帰国後取り調べに応じたけれど、王弟子息ラウルへの企みを自白しているので、全員有罪。
有罪と知らされて、恐慌状態に陥った取り巻きは、ビーイット公爵家のご当主とご令嬢の教唆を口々に叫んだけれども、公爵家のご当主とご令嬢に声をかけられてのぼせ上がり、ご当主とご令嬢の言葉を曲解して犯行に及んだと認定され、処刑。
伯爵子息の取り巻きの主張だけでは、ビーイット公爵家の当主とご令嬢の罪を認定出来ない。
言ったもん勝ちになるもの。
伯爵子息の取り巻きの家は、全員子爵以下。
階級社会の秩序を保つためにも、有害が確定済みの下位貴族の子弟の証言しか証拠と呼べるものがないようでは、断罪しようがない。
断罪するべき、案件はどこに?だもの。
取り巻きの証言では、確たる証拠にならず、公爵家のご当主とご令嬢の取り調べを敢行出来なかった。
ご当主とご令嬢。
どちらの発言も、犯罪を教唆する文言は含まれていない。
事情聴取をしても、掘り下げるところがなかった。
近衛への犯罪教唆については、ビーイット公爵家のご当主とご令嬢は、無罪放免になったの。
その後。
ビーイット公爵家は、イクス・メラーとその取り巻きが、ビーイット公爵家に罪を擦り付けようとした、として、メラー伯爵家と取り巻きの家に制裁を課し、賠償金、その他を得ている。
ティリリ王国で、ラウルにティリリ王国の貴族子女の夜這いを目論んだ実行犯は全員いなくなった。
でも。
ボクの心は、晴れないの。
何人も、ボクのラウルを盗ってはダメなの。
ビーイット公爵家のご当主もご令嬢も、ボクのラウルが欲しいなんて、図々しいことを2度と考えないように弁えさせたいの、ボク。
ビーイット公爵家に乗り込むときに、イリダ殿は、デヒルお兄様にお任せして、ボクは、ご当主とご令嬢に、釘をさそうかしら。
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる