871 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
872.一緒にいるとき、常に一歩下がっていることが常だから、一方が優位に立っているのか、と思いきや。
しおりを挟む
ボク、現状を分かりやすく説明したと思うの。
イリダ殿に命令された仕事の完遂率はゼロ。
最終確認はしておくの。
「キミは、この土地で、仕事を続けたいのかしら?」
「勿論です。私は、忸怩たる思いで。」
と8番手。
「分かったの。キミは置いていくの。心ゆくまで仕事に邁進して、人知れず死んでいくといいの。」
「はあ?置いていく?」
と8番手が騒ぐ。
「9番手は、どうするのかしら?」
「連れ帰ってください。お願いします。」
と9番手は、ボクに頭を下げた。
「何なんだよ?私の護衛だろ?」
と8番手。
「私の護衛対象は、もういません。」
と9番手。
「護衛対象者が、イリダ様のご命令から逸脱した場合、護衛任務の中止、帰還するよう、イリダ様より命じられています。」
「はあ?」
8番手は、9番手の説明に口をぽかんと開けた。
8番手は、理解するのに時間がかかるタイプなの。
「護衛対象者が、イリダ様のご命令を遂行することなく、帰還する選択をしたため、私の護衛任務は終了しました。」
9番手は、淡々と説明しているの。
8番手は、護衛が護衛でなくなったために、絶対的な味方を失ったと悟り、顔色を失っている。
8番手は、9番手に必死に話しかけるけれど、9番手は見向きもしない。
「9番手は、8番手がこの土地に来るにあたり、イリダ殿が、手配したのかしら?」
「はい。」
と9番手。
「現在の9番手の所属と階級は?」
「ビーイット公爵家の主人の護衛です。」
「主人とはどなた?」
「ご当主です。」
公爵家の当主の護衛なら、貴族子弟であることを8番手の手前、伏せていたのかしら。
9番手が貴族子弟なら、主家の命令に従わない平民の8番手の相手をしないのも頷けるの。
「帰る前に、亡くなった3人の身元が分かるものを回収しておくの。9番手、キミ、3人の身元を示す物を持っているかしら?持っていないなら、墓を掘り起こして発掘するけれども。」
「不要です。確保してあります。」
と9番手。
「ビーイット公爵家に帰る前に、ボクも遺品を確認する。」
「かしこまりました。」
と9番手。
「キミを連れ帰る条件は、ボクの聞くこと全てに、キミ自身の答えを返すこと。」
イリダ殿に命令された仕事の完遂率はゼロ。
最終確認はしておくの。
「キミは、この土地で、仕事を続けたいのかしら?」
「勿論です。私は、忸怩たる思いで。」
と8番手。
「分かったの。キミは置いていくの。心ゆくまで仕事に邁進して、人知れず死んでいくといいの。」
「はあ?置いていく?」
と8番手が騒ぐ。
「9番手は、どうするのかしら?」
「連れ帰ってください。お願いします。」
と9番手は、ボクに頭を下げた。
「何なんだよ?私の護衛だろ?」
と8番手。
「私の護衛対象は、もういません。」
と9番手。
「護衛対象者が、イリダ様のご命令から逸脱した場合、護衛任務の中止、帰還するよう、イリダ様より命じられています。」
「はあ?」
8番手は、9番手の説明に口をぽかんと開けた。
8番手は、理解するのに時間がかかるタイプなの。
「護衛対象者が、イリダ様のご命令を遂行することなく、帰還する選択をしたため、私の護衛任務は終了しました。」
9番手は、淡々と説明しているの。
8番手は、護衛が護衛でなくなったために、絶対的な味方を失ったと悟り、顔色を失っている。
8番手は、9番手に必死に話しかけるけれど、9番手は見向きもしない。
「9番手は、8番手がこの土地に来るにあたり、イリダ殿が、手配したのかしら?」
「はい。」
と9番手。
「現在の9番手の所属と階級は?」
「ビーイット公爵家の主人の護衛です。」
「主人とはどなた?」
「ご当主です。」
公爵家の当主の護衛なら、貴族子弟であることを8番手の手前、伏せていたのかしら。
9番手が貴族子弟なら、主家の命令に従わない平民の8番手の相手をしないのも頷けるの。
「帰る前に、亡くなった3人の身元が分かるものを回収しておくの。9番手、キミ、3人の身元を示す物を持っているかしら?持っていないなら、墓を掘り起こして発掘するけれども。」
「不要です。確保してあります。」
と9番手。
「ビーイット公爵家に帰る前に、ボクも遺品を確認する。」
「かしこまりました。」
と9番手。
「キミを連れ帰る条件は、ボクの聞くこと全てに、キミ自身の答えを返すこと。」
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕
hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。
それは容姿にも性格にも表れていた。
なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。
一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。
僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか?
★BL&R18です。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
地味顔陰キャな俺。異世界で公爵サマに拾われ、でろでろに甘やかされる
冷凍湖
BL
人生だめだめな陰キャくんがありがちな展開で異世界にトリップしてしまい、公爵サマに拾われてめちゃくちゃ甘やかされるウルトラハッピーエンド
アルファポリスさんに登録させてもらって、異世界がめっちゃ流行ってることを知り、びっくりしつつも書きたくなったので、勢いのまま書いてみることにしました。
他の話と違って書き溜めてないので更新頻度が自分でも読めませんが、とにかくハッピーエンドになります。します!
6/3
ふわっふわな話の流れしか考えずに書き始めたので、サイレント修正する場合があります。
公爵サマ要素全然出てこなくて自分でも、んん?って感じです(笑)。でもちゃんと公爵ですので、公爵っぽさが出てくるまでは、「あー、公爵なんだなあー」と広い心で見ていただけると嬉しいです、すみません……!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる