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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

855.仕事ができる人のところに仕事が集まる。

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デヒルは、父からの連絡を受けて、案内役が布妖怪オリベだけでは、吹き飛ぶと瞬時に理解した。

デヒルと一緒にいるタツノオトシゴのタノンは、龍が4体も来るって、どういうこと!と騒いでいる。

オリベの情報を元に偵察部隊を出したところ、コーハ王国のビーイット公爵家領のどこかであることは確か。

情報を精査して、直接現地入りしてもらうのが1番影響を抑えられる。

フィリスを助け出して、討伐が終わったら、4龍がガラン領に遊びにくることになっている。

さて、どこから手を付ける?

神獣ネットワークに、龍が来る前にデヒルが打ち合わせに行くこと。

4体の龍が父と領地に来たら、デヒルは王都に後始末をしにいくので、その下準備。

まず、王都のハーマル、サブリーとユージュアルに続報の確認を投げる。

この3人には、先に話をしておく。

龍の里から、龍を助っ人に頼んだ、ではなく、ガラン子爵家当主ダルクの実力で解決したと押し切る。

龍の里には、誰でも行き来できるわけではない。

神秘と言うと聞こえはいいが。
得体が知れない。
正体不明。

実態も実体も、人の世のものと同じか不明なものを、人の世に持ち込んだ記録が残るのはよろしくない。

戦った!
勝った!

では終わらない。

証拠隠滅が難しいなら、隠蔽あるのみ。

父が戦力供給。
デヒルは政治的な立ち回り。
根回しとか、目潰しとか。


最初に連絡がついたハーマルに、サブリーとユージュアルを呼んでこさせる。

ハーマル、サブリー、ユージュアルに、布妖怪オリベから始まるガラン家の動きを伝える。

「神性を失ったフェンリルが、フィリスに執着。」
「龍の里から、龍が4体。討伐後は、ガラン領。」
「フェンリルを崇めてきた集団が、ビーイット公爵領を乗っ取った。」

「「「オリベが優秀。」」」
3人は、スピーディーな展開に驚きつつも、話についてきた。

「父上がフィリス救出のために乗り込み、ガラン領に引き上げるまで、主要人物は王都から動かすな。どの範囲まで影響が出るか、皆目見当がつかない。」
とデヒル。

異次元からのお客様の戦力を測る機会なんてなかったからね。

一帯が永久凍土になっりして?

「『意図があろうがなかろうが、ビーイット公爵領から距離をとれ。巻き込まれようが、自業自得とみなす。目撃者の命は保証しない。』この通信の後、すぐガランから、この内容で通告する。」
とデヒル。
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